川崎市立西中原中学校、夜間中学視察

1月23日、9人の有志の議員で川崎市立西中原中学校の夜間中学を視察してきました。国においても超党派の国会議員による活動が実って夜間中学を後押しできる法制定に至りましたので、厚木市議会でも公立夜間中学の実現を目指して動き出そうと始まりました、そのひとつと受け止め私も参加しました。

日本一のマンモス校という西中原中学校、強い思いのある校長先生の存在が夜間中学を支え続けています。さまざまな課題、教育委員会との信頼関係、みな思いをもとに乗り越えてきたように思いました。教師も積極的にかかわり、プラスにしているようです。

完全ということがない、教育現場で、試行錯誤を繰り返しながら実践を続けてこられただろうことを想像します。行政がその取り組みを、見守ってきただろうことをも。昭和57年からの取り組み、これまではなかなか神奈川県内に拡大はなかった。

厚木市内には自主夜間中学がありますが、そうした取り組みは素晴らしいものではありますが、やはり公立夜間中学としての整備は必要であろうと感じて帰ってまいりました。

■1月24日、神奈川県議会にタブレット導入について視察をしてきました。

厚木市議会のICT推進プロジェクトチームのうち7人が参加。県議会においてもまだ実施から一年ほどしか経過をしていない中でしたので、課題の面を学ぶこともできて有意義でした。議員、議会側のスキルアップは必須となると思われます。しかしながら、議会にかかる相当量の紙の削減はおよそ半減したということは、用紙代が軽微だとは言えそのことの意味は大きいと思います。議会は、繰り返し同じようなむだな紙が多数あり、常態化しています。当事者からすると、この問題をそのままにしていることによるマイナスの感覚はいやなものです。

一行しか書かれていない日程や、日程確認のために何度も同じ日程表が委員会ごとに出されることや、膨大な紙の束となる各種の評価結果など、疑問に感じないのだろうか。

減らせるものは減らしましょう。

万歩計

スマホに入っているアプリで万歩計がある。先日の、米子視察は施設と施設の間など、バスを降りたのちは徒歩で田園風景の中を歩いたわけですが、記録によると12628歩。

今年、新年の浅草詣での日には14881歩。
寒川神社詣で、が17420歩。
結構歩きます。

で、一番歩いたのが7日の日、相鉄線一日乗車券を使った日が18707歩、でした。
瀬谷の八福神めぐり(二か所のみ)、二俣川駅工事概況、西谷駅工事概況の見学、学生時代通った和田町の駅周辺、通学路を歩いてみて、その後いずみ野線方面に向かい、全く整備されていない駅周辺風景に驚くこととなった「ゆめが丘」に行く。というコースを満喫した日でありました。

その翌日が7298歩。でしたので、めいっぱい歩いても翌日に寝込んだりということはありませんでした。

議会の最中となると、途端に歩かなくなり3千歩くらいになります。

視察報告番外編

15日の日曜日、22時過ぎに出発する「サンライズ出雲」に乗り込んで車内泊。午前1時過ぎに浜松駅に到着するがすでに車内放送は行われていない。浜松を出ると、午前5時台に到着する姫路まで停車しません。正式には、なんというのであろう、乗降可能な停車はしないということで、おそらく何度かは駅で停まっている。未明の時間帯に岐阜で停まっているときに目が覚めたので。

岡山駅では14両編成のうち前方7両がサンライズ瀬戸として、後方7両がサンライズ出雲として分かれて出発する。事前のSNS情報では人気スポットとなっていると知っていたので、停車中にホームに降りて撮影もしました。いまや貴重な夜行寝台特急となった列車、出雲が女性に人気ということもあって女性客が多くみられます。

今回、政務活動費を使いましたが、帰りは新幹線で帰る予定にしており、乗車券の手配の際に、

「のぞみ、は使えません」

と言われました。結果として本厚木に戻るのが深夜だったので、のぞみを使えたのですが、指定席が500円ほど高いために、のぞみを利用してはならないことになっているという。初めて知りました。

そのほか、たとえば県庁に行くときに、市職員はみなとみらい線を使ってはならない。いや、利用してもいいが自腹だと。

なるほとねえええ。


東海道新幹線利用の際、新横浜駅を使えない、つまり小田原からであればよい、ということは以前伺っておりましたが、公費支出に関する細かな決め事は正直相当煩わしい。

公の仕事が金勘定に縛られすぎているのがこうしたところでも認識できますね。
早朝、サンライズ出雲の寝台の車窓からみた「伯耆富士(ほうきふじ)」、大山(だいせん)を記憶にとどめたい。


視察先の米子では、12600歩、歩いています。施設間の移動はバスを利用しましたが一時間に1本。よく歩きました。しかし、人にはほとんど出会いませんでした。

米子視察

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米子水鳥公園。ラムサール条約に登録された、汽水湖、中海は、かつて干拓事業に反対する市民運動がありました。その運動に若い頃から関わった方が館長さん。200種類以上の鳥が飛んできています。

近隣の島根県安来市の水田で収穫された後の稲穂の残りを食べた白鳥の休息の場所がここ。稲作があることで白鳥の飛来を招いています。館長さんは、お米を食べることが白鳥を守ることになるという紙芝居を作ったそうです。農水省環境省が連携して、貴重な自然環境の保全に尽くしてほしいもの。

子どもたちの参画をはじめとした市民参加の関わりで維持もされ、小学生だった子が大学生になっても担い手となっているとのことでした。その他、女性団体や郵政の組合も関わってくれているようです。

担い手の育成には十分力を入れていることがわかりました。近くにあり相互に影響を与えている宍道湖の側の取り組みとの関係も伺い、次回はそちらも視察して見なければと思いました。

次に、とっとり次世代エネルギーパーク、自然環境館。

こちらも、説明にあたってくださいました館長さんが、詳細に渡り、裏話含めて教えていただき、とても参考になりました。

広大なメガソーラー、ソフトバンクの展開ですが、タネ地は区画整理の造成、外周道路や公園を整備したところで鳥取西地震が起こり、液状化現象のため計画を断念、その土地にパネルが敷き詰められた、という話。微妙である。

隣の区間には、ウィンズが入ってました。土日はクルマがいっぱいということでしたが、月曜日の今日は、まるで閑散としていて、落差がすごい。

議会筋では、太陽光発電がいくらきても、雇用を生まない、と否定的な声も聞かれると。そばには米子鬼太郎空港もあるのに、土地の成り立ちが砂地であるがために、都市計画の難しさがあるようです。

鳥取県は、再生エネルギーに力を入れているのは知られていますが、太陽光発電に加え、風力やバイオマスが先進的に進められているようです。今回は、その他の施設を見る時間が取れませんでしたので、いずれ、先進例を学びに行く機会を持ちたいと思います。

日曜の夜に横浜からサンライズ出雲寝台特急に乗り、早朝米子着、夕方には米子を出て新幹線で急ぎ帰途に着く、強行軍でした。この時期にしか予定を入れられず、ようやく実現させた、視察でした。

新年の仕事を

昨年の議会最終盤から年末年始にかけて、あまりの「リア充」?の日々だったからか、ここを訪れもせずにすでにひと月近くなってしまいました。

一言、言っておかないと忘れてしまいそうなので、書く。

今年の市長のお言葉は「誠実」とのこと。
賀詞交換会、市役所での仕事始め式、でそのくだりをうかがいましたが、「誠実」をなぜこの一年の肝としたのか、つまるところその心が伝わらないまま過ぎました。あまりに当り障りがなさ過ぎて、まじめな私は困惑を極めております。

和服をまといいくつかの年始の場に参じた私を「明治の文豪のようだね」などとおっしゃっていただけたのには素直にうれしい限りですが、昨年一年も深いこだわりと信念に基づき活動し、チャレンジを続けてきました。30年に及ぶ議会での活動は、記録として議事録が残るわけで、これほどの財産はなかろうと思います。何を身にまとっていようとその発言はつねに思いを込めて伝えようとしていることだけは確かです。

「誠実」という重い言葉に、その重さに潰されないよう私もまた、歩みを進めていくこととしたい。


なお、余談ながら。
1月5日に衆議院議員の祝辞を拝聴したわけですが、自民党ではない側から新東名の宣伝文句が聞かれたが、私としてはそういう役割は自民党にお任せをしていてよろしいのではないだろうか、と思った次第です。

鉄道小説大賞、一次予選通過

相鉄線100周年の記念ということで、相鉄グループが企画した「鉄道小説大賞」コンテスト、に応募してみました。締め切りが11月上旬だったので書いて送って、議会の準備に追われていて忘れていましたが、一次予選通過ということで掲載されていました。一次予選通過作品は力作ばかりなので、比較されると大変恥ずかしいのですが、素人でも投稿可能で、記念すべき100周年ですので嬉しくもあります(金星探索機「あかつき」記念の際の投稿はひっかからなかった)。もちろん文才はありません。

面白い企画だったと思います。

https://www.tetsudoshosetsutaisho.com/

「沿線協議会」(かしわ台ニギル)
「坂道の思い出」(奈良握)
二作ですが、思い入れは「沿線協議会」のほうで、推敲が甘く普通一次を通過しないと思うがおそらくおめでたい企画なので大目に見てくださったのでしょう。


■交通安全パレード
 これまで総務企画常任委員会が所管だった交通安全が今年度より市民福祉常任委員会になり、パレードは「市民福祉」の議員が参加して歩いたようです。私は、今年度総務企画常任委員会を離れて環境教育常任委員会に移りましたのでいずれにしても参加の対象ではありませんが。

 寒い季節のパレードですが、年末年始、少しでも事故を減らそうという気持ちが市民に伝わることを願って。

井原慶子さんの講演

12月9日、交通安全市民総ぐるみ大会での井原慶子さんの講演が素晴らしかったことはその日のブログに書いたのですが、担当者に確認したところ内容のシェアについて、未確認だったようなので内容には触れていませんでした。が、今週確認したところ、動画でなければ大丈夫とのご承諾をいただいたようなので、少しだけ触れさせていただきます。(確認が講演前になかったのは、講師にとっては不愉快な思いをさせてしまったのではないかと心配になりました)

さて、丸一日、ル・マン24時間レース(フランス)では公道を時速340キロで走らなければならない彼女は、10キロ(20だったか)走って筋トレ二時間、その後また走って、50メートル泳ぎを20往復、というような過酷なトレーニングを積む、という話から入りました。急カーブを曲がるときには5Gの力が加わる、お相撲さん二人に寄りかかられるような力、だといいます。

体にもピッタリシートベルト、頭にも6本つけている、と。時速50キロでも追突した場合、頭の部分は30センチも伸びるのでフロントガラスに激突してしまうとのこと。入念な事故対策です。もちろん、車も頑丈で、映像で見せていただきましたが、クラッシュしてコースアウトして横転しても、レーサーは無事でいられるようなくらい、運転席は頑丈。ロケットと同じようなカーボンファイバーを使用しているという。このあたりは、車に詳しい方には常識なのかもしれません。

日本で車の事故がなぜ多いのか、そのあと触れていくのですが、たとえばフランスのご友人が日本の道路を走って「日本人はなんていじわるなの?」と言ったそうです。海外では、追い越し車線をそのまま車が走行することはないと。車に乗った時に人が変わるのではなく、車に乗った時が本性だ、とも。車に乗ったことによる匿名性、攻撃性が、事故の元になる。

だから彼女が訓練するレーサーには徹底して交感神経、副交感神経が働くようにする。レースは、1時間も走れば3.5キロは痩せてしまうくらい厳しい。心拍数は190台にもなる。だから直線コースでは呼吸を落ち着かせなければならない。態勢を維持するために筋肉強化も必須。

運転中は神経を研ぎ澄まし、どんな小さな物音でも聞き分けたり、目に見える情報も逃さない、そしてその情報はピットにいる十人のスタッフに伝えて即分析、対応をとる指示が出される。

事故を起こしそうになった時はハンドルを切るのではなくスピードをまず落とす。とにかく衝撃を少なくすることが第一になる。ハンドルを切ると、その時は周囲の状況がインプットされてはいないので他者に迷惑がかかる可能性がある。


私が記録した、記憶した内容はだいたい以上であとは不正確なので書けません。井原慶子慶応義塾大学特任准教授、カーレーサーのお話は、拝聴する前に思っていたよりもかなり意味のあった内容でした。

こうした講演内容が、せっかく文化会館小ホールで講師料を支払って実施したのであれば、会場にいる100人程度で話がよかったね、で済ませていたらもったいないではないでしょうか。交通事故が多発して、また年末には必ず事故のリスクが高まるのですから、せっかくの内容をぜひシェアしていただきたい。昨年10月末までの市内の交通事故件数が780件なのに対して、今年は854件、同月比で1割近くも増加しているようです。

交通事故が多い地域であることは間違いないので、くれぐれもお互い、気を付けましょう。