米子視察

niginigi32018-01-15

米子水鳥公園。ラムサール条約に登録された、汽水湖、中海は、かつて干拓事業に反対する市民運動がありました。その運動に若い頃から関わった方が館長さん。200種類以上の鳥が飛んできています。

近隣の島根県安来市の水田で収穫された後の稲穂の残りを食べた白鳥の休息の場所がここ。稲作があることで白鳥の飛来を招いています。館長さんは、お米を食べることが白鳥を守ることになるという紙芝居を作ったそうです。農水省環境省が連携して、貴重な自然環境の保全に尽くしてほしいもの。

子どもたちの参画をはじめとした市民参加の関わりで維持もされ、小学生だった子が大学生になっても担い手となっているとのことでした。その他、女性団体や郵政の組合も関わってくれているようです。

担い手の育成には十分力を入れていることがわかりました。近くにあり相互に影響を与えている宍道湖の側の取り組みとの関係も伺い、次回はそちらも視察して見なければと思いました。

次に、とっとり次世代エネルギーパーク、自然環境館。

こちらも、説明にあたってくださいました館長さんが、詳細に渡り、裏話含めて教えていただき、とても参考になりました。

広大なメガソーラー、ソフトバンクの展開ですが、タネ地は区画整理の造成、外周道路や公園を整備したところで鳥取西地震が起こり、液状化現象のため計画を断念、その土地にパネルが敷き詰められた、という話。微妙である。

隣の区間には、ウィンズが入ってました。土日はクルマがいっぱいということでしたが、月曜日の今日は、まるで閑散としていて、落差がすごい。

議会筋では、太陽光発電がいくらきても、雇用を生まない、と否定的な声も聞かれると。そばには米子鬼太郎空港もあるのに、土地の成り立ちが砂地であるがために、都市計画の難しさがあるようです。

鳥取県は、再生エネルギーに力を入れているのは知られていますが、太陽光発電に加え、風力やバイオマスが先進的に進められているようです。今回は、その他の施設を見る時間が取れませんでしたので、いずれ、先進例を学びに行く機会を持ちたいと思います。

日曜の夜に横浜からサンライズ出雲寝台特急に乗り、早朝米子着、夕方には米子を出て新幹線で急ぎ帰途に着く、強行軍でした。この時期にしか予定を入れられず、ようやく実現させた、視察でした。