藤井4段の29連勝

昨日6月26日、将棋界で30年ぶりの大記録が達成され、日本中のトップニュースとなりました。将棋ファンの私としてはこれは記録をしておかないわけにはいきません。

まずは藤井4段の29連勝! おめでとうございます! 

中学生棋士誕生の報道があったのはつい最近の話でしたが、プロの世界に入ってから一度も負けてないというのは素晴らしいです。誰もがなれるというわけではない第一人者に、なる、なれる人。

羽生善治三冠が、将棋界の主要タイトル7つを制覇し七冠を達成したとき、当然ほかの棋士たちは必死になってタイトル防衛または奪取をかけて羽生に向かっていった。が、第一人者、は強かった。

当然、全盛の時代は人間ゆえに必ず終わりを告げるわけですが(なおも三冠を維持していることが実にすごいと思うが)別の境地に達していくというのをまた見せてくれているところが一人者たるゆえんと言える。
羽生三冠は、人工知能時代にどのように対応するかを、深く洞察しているように見受けられます。

もちろん、多数存在する個性的な棋士の面々、愛すべき彼らたち、の存在があるからこそこの天才たちが生まれてくるのだ。タイトルを争う強豪も、タイトルには届かないまでも必死にまじめに対局を続ける棋士も、すべてが必要なのだ。

三浦弘行八段の、将棋ソフト使用疑惑は谷川会長を辞任させるなど日本将棋連盟にとっては汚点を残しましたが、棋界の運営も新しく育ってきた力に依拠してもよいのかもしれません。かつて述べたように、私は将棋を愛してはいますが日本将棋連盟については否定的です。今回の藤井4段の快挙でファンが増えることや収益が上がるなどという一時的な成果を「利用」しようというようなことしか考えていないとは思いませんが、私は注視しています。

連勝や連敗の記録は(先日の巨人軍の球団初の連敗記録という不名誉もありましたが)いつか必ずピリオドは打たれます。藤井4段は、あまり連勝に意識をしていないようですので周囲があまり騒ぎすぎないように、私は冷静に応援をしたいと思います。