ギャンブルについて

すでにいくつか報告を記録しておきたいことが蓄積をしていますが、順不同に、日ごとに追いつくように記録します。
寒さが厳しかったため、年末年始に幾分体調を崩して持ち直したもののここにきてやはり下降気味のようで。
休み休み、体調を整えて来月以降の取り組みに備えたいと思います。

1月23日(月)
第232回J.I.フォーラム  「ギャンブル」を考えてみよう
以下は、主催者のホームページより抜粋
☆IR法案 参議院内閣委員会の参考人(賛成派・反対派)をゲストにお呼びしました
木曽 崇(国際カジノ研究所 所長)
玄 秀盛(公益社団法人日本駆け込み寺 代表理事
新里 宏二(弁護士)
統合型リゾート(IR)推進法」が臨時国会で成立しました。
この法律はカジノを解禁し、併せて宿泊施設などを整備して地域経済の振興に役立てることが目的とされています。国会やメディアでは、経済効果やギャンブル依存症などが議論されましたが、必ずしも国民的議論ではありませんでした。
カジノがない国は珍しいという一方で、競馬、競輪、競艇からパチンコまで、庶民の日常にギャンブルがある国も珍しいでしょう。
この機会に、ギャンブルの功罪、付き合い方について考えたいと思います。

http://db.kosonippon.org/forum/backnumber.php
(引用以上)

(以下は私の感想など)
木曽崇国際カジノ研究所所長の発言は
「推進派としても賛否両論あると思っている。真摯にこたえていく義務がある。
昨年の国会の議論にはがっかりしている。推進をするための法ということなので実施のための法律はこれからだ。
IR推進法案の付帯決議が重要な中身。地方議会の議決を求めるという条項が入った。
観光振興が大前提。ギャンブル依存に対する対策、実施法を語る前に必要。
ギャンブル業界、負けたお金を吸い上げるその前提、リスク投資を外から行う、地域にとって必ずいいとは言えない。
お客さんはいったん入れば出ていかない施設だ。地域が豊かになるとは言えない。地域で精査が必要」
などというもの。業界の側であるが、非常に冷静に分析をしていて参考になる。
議論とはこういう形で行うべきものと考える。

とくに、依存症対策については、学校教育で酒、たばこ、薬物については教えることになっているが身近にあるギャンブルの危険性については放置しているのが疑問だと言い続けている、という立場はなるほど業界としても底を放置されることを望まないだろうとは思いました。

一方、新里宏二弁護士は
「多重債務者の相談に乗ってきた。家族を失い、亡くなる人まででてくる。
依存症、は叱って治るものではない。ギャンブルを成長戦略に位置付けていいのだろうか。
アルコール依存は100万人、ギャンブル依存症が536万人。推計値。
日本は極めて高い。パチンコ、世界の6割。カジノの売り上げで対策、おかしい。
入場規制を本気でやる?できるのか?」
など危険性を重視している。
とくに対策をいくら講じてもヤミ金などが跋扈することは防ぎがたいとして、少数であっても被害者が生まれることなどを指摘。

いずれにせよ、両名ともいまのままではとんでもないことになる、という点では同一歩調とも見える。
そして、今までもとくにパチンコが野放しにされているということのおかしさ、から議論すべきということも同じでした。

神奈川県では横浜市が積極的だといいます。厚木市ではないとはいえ、神奈川県民として県内に誘致すべきなのかどうか、他人事ではなく「自分事」として考えるべきだろう、ということは言えるでしょう。