参院選を終えて

しのぎを削って各政党、各議員、候補者が強くなれ。多様性を反映する議会制民主主義を発展させるためには現状の選挙制度では矛盾が大きいが、その中でも最善を尽くすべく次の戦いの準備を進める必要があろう。

安倍首相は参院選を前に消費税の増税を断念したうえで「国民に信を問う」と告げた。私はこのブログで、総選挙に打って出ないで「信を問う」としたことに違和感を感じると書いた。

選挙では、財政再建や新たな税制などはなかなか争点にしにくい。まして改憲などはさらに国民の間での議論の土壌がない。よって、現状での力関係がそのまま反映した結果をもたらしたように見える。新しい争点により各政党が有権者に揉まれたかんじもせず、与野党ともに新たに脱皮する何かを与えられたということも感じない。ただひたすら危機は深刻化し、先送りされているだけなのではないのか。

私自身は、この選挙戦である萌芽を体験した。その規模はまだまだ小さいがゆえに萌芽としか言えないが。

政治的な攻防は舞台を都知事選へと移し戦われる。