センター試験

センター試験政経、を例年通り解いてみました。

一部講評で言われているようですが多少易しくなっていたように感じました。
国際紛争や難民条約、また憲法地方自治選挙制度と政治の基本的な問題など、いままさに焦点化する課題についてが設問の中にあり、部分的ではあれ内容は悪くないと思いました。人権についてや労働についてはワーキングプアや非正規労働についても設問中に示されていたので、出題の意図も理解できました。

太陽光発電の年間発電量において、現在、日本はドイツを上回っている」という選択肢が誤りであると選ばせる設問がありました。易しすぎるでしょうか?

「日本では基礎的財政収支が赤字であることが問題となっている」という認識を提示したうえで、以下の組み合わせの内から対策として適切なものを選ばせる問題(何を増やして何を減らすか)では、その選択肢が

国債発行額を増やして国債収入を増やす。
○消費税を増税して租税収入を増やす。

国債の利払い費を抑制して国債費の金額を減らす。
△公共事業を縮小して、国債費を除く支出の金額を減らす。

で、「消費税増税」と「公共事業の縮小」が正解になるのですが、いかがなものかという気になります。

自分自身もこうした数々のマークシート選択肢の試験を潜り抜けてきて今があるのですが、日本中の若者が相変わらずこのシステムの中でふるいをかけられ続けていることに頭を抱えざるをえません。しかし、今ある制度が「生き続けている」かぎりはテストをクリアすることは必須となるわけで、私自身頭を抱えつつもせめて「良質なテスト」を作成してほしいという願いを持つこととなります。