海老名の図書館問題

最近注目を集めているのがお隣海老名市の新しい図書館だ。佐賀県武雄市のように、例のTUTAYAが運営に回る(実際はTUTAYAのCCC、とTRCの2社による共同で、指定管理者になっている)ことで、要は公共性が薄い面がクローズアップされて批判を浴びている。愛知県小牧市では、この流れの中で住民投票の結果を受けて契約を見直すことにもなった。

私も、旧図書館にはもちろん行ったこともあるが、やはり規模的にはもう少し手を入れたほうがいいとは感じていた。おそらく多くの人々がそう感じたであろう、だからこそ、新しい図書館には基本的には好感を持っている人が多かろうと思う。館内にスタバがあることも、若い世代を中心に受け入れられるものともいえる。

私にとって図書、図書館はそれなりに思い入れのあるテーマでもあり、議会でも質問として取り上げてもきたので、いくつか述べてみたいが、じつは来月11月15日は海老名市長選と市議選があり、これにこの図書館問題はからんでくるとみられる。

海老名市民の皆さんの意見がきちんと反映されることを現段階では望んでいるということのみを申し上げておきたい。そのほかの我が私見については、選挙の結果を見てからとしたい。なお、厚木市においての安易な民間参入、委託化については原則的に問題視をしているという立場であることは言うまでもない。<参考・カナロコの記事>
レンタルソフト大手TSUTAYAの運営会社カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)など2社が指定管理者として運営する海老名市立中央図書館について、共同運営会社の図書館流通センター(TRC)が、CCCとの協力関係を解消する方向で検討を進めていることが、26日までに分かった。館運営の方向性の違いが大きな理由という。

 2社は2014年4月、8年間の予定で中央館と同市立有馬図書館の指定管理者として選定され、同12月からは中央館を一時休館し全面的なリニューアル工事に着手。今月1日に再開館していた。

 2社による共同事業体ながら、中央館の改装や運営はほぼ全てCCCが担当。13年に同社が佐賀県武雄市図書館で単独の指定管理者として手掛けたのと同様、書店の「蔦屋書店」やカフェのスターバックスを併設する空間が話題になった。一方で、郷土資料や雑誌バックナンバーの軽視や、分かりにくい本の分類などが指摘された。TRCはこうした点を問題視し、解消の検討に入った。
(後略)