敗者は去りゆくのみ、なのか

敗軍の将は兵を語らず。
とは言うが、市長選というたいへん重要な「戦争」の総括を共有できないということは、正確な前進を期待できないということになりはしないだろうか。


元代表制は、今、機能していると言えるだろうか。議会は、任期中に「議会基本条例」を制定すべく作業を集中的に行っています。地方自治体は、この二元代表制だからこそ、議会側による首長の支え方が難しい。議案への賛否で、賛成だから支えていて反対だと支えていない、というのは単純には二元代表制を正しく評価していないと思います。議会という合議体の別の意思を示すというのは政治を健全に作用させる意味があり、もって間接的には行政の安定感を保持することに寄与するので「支えている」と言えるはずです。

議会側は、首長の選挙で支持が割れる。割れて健全だ。

これが健全な姿であると、胸を張って明言するところから首長の仕事は始まり、その資格が認めらるのではないか。

挑戦者たち(今回は単数)は、間接民主主義を身をもって体現したことを誇りに思うべきであり、戦いの課題を後世に示していく、現代的兵法を確立するような意欲をもって。

それでこそ、周囲の者どものあれやこれやの不満を抑えられるというものでしょう。



勝者と敗者の、すてきな人間性を、両者の大人としての素晴らしい対応を、子どもたちに見せてこそ、わたしは厚木を世界一だと自慢できることになるだろうと思います。


1 いしい 正英 35,801
2 小林 つねよし 40,001
http://www.city.atsugi.kanagawa.jp/shiminbenri/shisei/senkyo/kekka_mayor/h270215/d030390.html

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