両者がんばれ!  とこの際 あえて言う

言うべきことを言う

のが務めと思い、厚木市政への苦言を届けてきた議会活動でしたが、ある意味でその集大成が市長選となるでしょう。自らがチャレンジすることが出来ない以上、しいて言えばどうすべきなのかを提案したいものですが、両者に積極面があり、また両者に否定面もあり、all or nothing でいささか「泥仕合」の様相を呈している現状に「またか、相変わらず成長しないな」と嘆きつつ終盤戦を見守っています。

当事者にはおそらく決して届かないでしょうが、無党派層は離れていく一方になっています。候補者のせいなのか、陣営の一部にある「暴走」のせいなのか、この現状をつらく思わざるはなし、といったところです。


昨年、厚木市が60周年記念で友好都市を結びたい、といって議会筋にも参考意見を伺う、というようなことがありました。おおかた「あえて急ぐことはなかろう」という意見でしたが、いくつかそれぞれの会派から(私たち一人会派も)具体的な案を提示をしました。

「急ぐべからず」という声を尊重していただけた、と受け止めるべきかどうかはありますが、結果としては無理をしての締結はありえず、良かったと言えます。

で、私は自分が推薦した「候補自治体」への視察をしようと思ったのですが、政策部に止められました。ストップがかかった理由は、はっきりは言わないのですが要するに「微妙な時期だから」。行政も友好都市締結に向けて交渉をしようと思っている時期だから<よけいなことはしないでくれ>ということだったのでしょう。

これは不満でしたが後からお前のせいで、と言われたらたまりませんので、不本意ながら受け入れました。

こうした行政が現職の定着で、問題視されないままだとするとそれははたして良いことなのか、疑問符が付きます。

市立病院と縁が深い慈恵医大病院本院(港区)への視察、も「市長選が終わってからにしていただけたら」と言われました。市長選前は何かと気を使わなければならないものです。


ことほどさように、議会活動は行政等各機関との「呼吸」は無視できません。政治主張は別にして、行政とは執行権なので、どういう距離感を持つか、ここは避けられない問題なのです。

私のように、良かれと思って市長の提案に是々非々で臨んでいる立場からすれば、おいそれと現職の支援にはつけません。現職を支援している各団体等には、選挙のとき以外の4年間、責任もってサポートをしてやってくれと言いたくなりますが、冒頭に述べたように、今となっては投票率の壊滅的低下にならないよう、せめて投票に行っていただければ、と願うばかりです。私の思いに反して、各陣営の終盤戦は攻撃反撃がヒートアップする危険性が大きく、それがまた一般市民にはそのいわんとするところが、その未来に向けた政策理念との関係が、見えなくなっていくということになるでしょう。


天網恢恢疎にして漏らさず


あくまで私見でありますが、公平に見て、現職の肯定面、否定面、新人の肯定面、否定面をきちんと評価してみなさんが投票に臨んでくださることを心から期待しています。