節分、立春もすぎ

 雪もちらつく今日、北里病院のレミケード治療と診察の日に当たり、寒空の中で冷えて冷えて、体に堪えました。夕方4時から作業部会による議会基本条例の条文について(担当箇所)5人で議論。6月議会成立に向けていよいよ動き出す。

 夜は厚木青年会議所主催の市長選に向けた公開討論会。寒い中、大勢が文化会館に足を運んでいらした。

 まずは主催者にこうした機会の提供を必ずされることに対して敬意を表しなければなりません。素晴らしいことです。ありがとうございます。

 品位のある落ち着いた討論であったこと、まずもってよかったと思います。4年前は、現職がまだ慣れていなかった様子がありありで、新人のほうに分があったように記憶していますが、今回はさすが現職、余裕もできたのでしょう、きちんとリードを保ちながら(準備をそれなりにされたことが見受けられます)あわてることもなく終えました。

 このところ、新人側のスローガンなどには若干の違和感も覚えながら、つまり市民の意識とはギャップがありそうで、上滑りしなければよいが、と思っていましたが、保守系同士の争いとなると、争点も作りづらいのでしょうか。

 私は総合計画も予算も反対し続けている身ですから、路線的な違いを明確にできますが、そうでもないとわかりづらいでしょう。今回の討論会の質問項目も、
 
 厚木市全体の活性化について
 厚木市の災害対策について
 厚木市のインフラ整備について
 少子高齢化問題について

というものでしたので、たとえば私と市長では明確に違いが出ますが、聞いていても微小な違いであったり重点の置き方の程度差であったりして、危機感がどこにあるのかなど、切迫した違いを鮮明にでききれたとは言えないと受け止めました。

 たとえば、アミューあつぎの35億円批判、について、市長は「半分以上は国からの補助金を獲得した」と自慢げに語るのですが、新人はこれには反論を控えたように見えました。
 私はすでに議会でも補助をもらったからと言って免罪にはできないスタンスで批判しています。市の税金であれ国の税金であれ、税を投下したことには違いがないのですから。あつぎに補助金をもぎ取ってくることを手柄のように言う時代について、無批判だというのが信じがたく、改革を旗印にしている現職が補助金獲得を喜んでいることに幻滅するのです。

 3.11以降、国税は最優先で被災者救済や生活再建・補償に充てるべきで、限られた国税、復興税という名の増税もありましたが、とても有効に使われているとは言えません。そんな状況であるにもかかわらず、貴重な税金(国税)を、厚木に持ってきたと胸を張っていることはほんとにそんなに素晴らしいのでしょうか。本当に、厚木市の再生のために、あのビルを購入することが正しいのであれば私は全額市費でも文句を言いません。私は、あのビルを購入整備をするにあたり、一番街を含めた周辺の回遊性、滞留性の実現、のビジョンがないまま、ビルにすべてを託すかのようなあり方を問題にしたのです。いきあたりばったり、ではないかと。


 もう市長選の告示は目の前に迫っていますが、ぜひ、両者がますます理論整備をされて高い次元の論争を展開されることを期待します。個人的には、中核市問題、保健所整備にどう臨むのか、をきちんと政策展開の中に入れ込んでもらいたい。と思っています。