市立病院の竣工式典と内覧会

niginigi32015-01-31

思い出した議事録の紹介から。なつかしい、まだ震災直後の影響が大きいころの9月議会初日。即決で病院の補正を通した。(画像は式典会場に多数飾られたお祝いのランの花、これは東名厚木からのお花ですね)

2012年8月30日

◯小林常良市長 (登壇)ただいま議題となりました議案第55号 平成24年厚木市病院事業会計補正予算(第1号)につきまして提案理由をご説明申し上げます。
 本件につきましては、既定の継続費の総額を20億8000万円増額し、継続費補正後の総額を123億3444万円とし、あわせて各年度の年割額を変更するものでございます。
 今回の補正予算につきましては、5月8日に公告し入札を行った結果、一部不調となりました厚木市立病院建設工事について、新病院の早期開院を目指し必要な費用を確保するため、所要の補正を行うものでございます。
 何とぞよろしくご審議くださいますようお願い申し上げます。


◯7番 奈良 握議員 金額が大きいものですから、委員会付託もされませんので、内容を確認しておきたいと思います。
 まず、今回補正予算が組まれたことで、基本的には執行に見通しが立つだろうということについて、もう少し補足的な説明をいただきたいというのが1つ。
 もう1つは、継続費が増額になったことにより、今後の資金計画にどのような影響があるのか、この場で明らかにしておいていただきたいと思います。


◯杉田則夫病院事業局長 今回の不調の原因でございますけれども、東日本大震災の復興を受けまして、被災地で本格化しつつある災害復旧関連工事の増加によって建設市況が非常に急激な変化をしています。予算編成をしたのが昨年10月で、当然入札発注までにはタイムラグが発生するわけですけれども、今回については年が明けた以降かなり大きな市況の変化があって、特に人件費の高騰とか、それに伴って実勢価格が、資材等は上昇していないのですが、市場取引額、いわゆる値引き率がなかなか下がっていない状況があって、不調になったということでございます。
 具体的に言いますと、躯体工事にかかわる型枠工、それから鉄筋加工組み立ての単価が35%くらい急騰しています。それから土工、免震、鉄骨などの躯体工事と金属工事、内外装工事、仕上げユニット工事などの仕上げ工事、これらも実勢価格が15%くらい上昇している状況がございまして、これらの市況を再度見直しして実勢価格の変更を行って、今回20億8000万円という算定をさせていただきました。市場を反映して出した金額でございますので、お認めいただければ何とか落札にこぎつけられるだろうと想定してございます。
 それから、今後の資金計画でございますけれども、今回20億8000万円起債がふえる形になりますと、これは5年据え置きの30年償還になります。昨年ですと金利が1.7%。現在、この8月で1.5%ぐらいまで落ちていますけれども、これからまた何年かに分けて起債を行いますので、仮に1.7%で借り入れたと想定いたしますと、元金と利子を含めてピーク時で年間1億200万円ぐらいふえるだろうと。一応2分の1は市から負担金としていただくルールになってございますので、それを勘案しますと厚木市立病院が負担する分は年間5100万円増加する形になります。
 厚木市立病院の今後の計画からしますと、ことしはおかげさまで黒字になりましたけれども、来年度以降、いわゆる減価償却が発生しますと、それを支出として見なければいけない部分がございますので、どうしても赤字になる傾向がございます。平成31年には減価償却を含めても黒字化になっていくだろうと想定していますけれども、今回の補正によって、その黒字化が平成32年に、多分1年延びる程度でそれほど大きな影響はないだろうと考えてございます。
(引用終わり)


あるとき、前市長と話す機会があった時に、この即決については批判されたことを覚えています。委員会付託すべきでしょうー、と。現職でないと、言えるものなのかもしれませんね。わたしは「そもそも積極的に賛成しようとしているのだから判断に間違いはない」と相変わらず、食って掛かってました。関係性というものは年を経ても変化しません。例によっていいたいことを言わせていただいても険悪にはなりませんですが。


■以下はFBに投稿した内容です。

市立病院の第一期工事完了に伴う竣工式典、内覧会に参加。

市長選が近いという、あわただしい時期でしたが多くの来賓にいらしていただけてスタートを祝うことが出来たのはよかったと思います。時期が時期だから、仕方ないけれど、市長のあいさつが演説口調になっていたようで、これもほほえましいというべきか、ともかく今日はひとまず皆で無事竣工に至ったことを喜びましょう。

個人的には、やはり山本院長の力によるところ大、であったな、と思います。経営感覚にも優れながらなおかつ患者を診る、ということから離れてはいけないと今も診察を行う院長は貴重。

最近では予想外の「地中埋設物」が大量に出てきたことによる経費の増大と工期の延長、という難問もありました。

また、東日本大震災直後には、工事の入札が一部不調となって、急きょ議会で20億円程度の補正増を認めた(即決)、こともありました。これほどの金額を本会議で即決するのは異例と言えますが、議会は異論なく工事を早期に実施するために委員会付託を省略して一日でも早く執行にあたってほしいと意思表示をしたものです。なつかしい。

市立病院は二次医療なので、縁のない市民も当然いらっしゃいますが、災害時の安心のための拠点でもあり、貴重な税金を投入してでも整備することは必要だとの判断は、これまでの議会側の共通認識と思います。よりよい医療の拠点となるよう、今日いらしていただいた慈恵医大の関係者、地域の医師会をはじめとする医療関係者、自治会などの皆様はもとより、多くの市民の声をしっかり聴きながら、これからの整備を進めていってもらいたいと思います。

http://www.atsugicity-hp.jp/?page_id=8898