共産党志位委員長の結語

第3回中央委員会総会の志位委員長の結語、というものを新聞「赤旗」で読んだので、若干感想を書き留めておきたいと思います。

次期国政選挙での目標を「850万票、得票率15%以上」とするということ。

2009年総選挙では「10%以上」を得たのは、大阪、京都、高知、であった、しかし今回の総選挙では22の都道府県、自治体・行政区まで広がった、と言われました。

それぞれの詳細はわかりませんし、さらなる「成長・発展目標」や民主連合政府の綱領的目標との関係まで含めての論評はしませんが、選挙の分析が一面的になっていることが大変気になります。すなわち、自民党など与党の状況や民主党などの野党の状況という彼我の力関係とのなかで今回の選挙結果はあったにすぎないはずで、失礼ながら過大評価に陥っていないかと思うわけです。もちろん、今回は結果として共産党の伸長は特徴ですがそれほどまでに、日本の政治経済的な危機が深刻であることを示しているとはいえると私も思います。

さらに、結語では京都府長岡京市での1月11日の市議補選、についても述べられています。

総選挙では自民党が第1党、以下、民主党、維新の党、共産党。と続いたそうですが市議補選ではこれが(当選2議席)自民、共産、民主、維新、の順になって共産党議席を得た、というのです。

➔(インターネットで調べ)
中小路たかし(自民) 11,602 当
すみだ 初恵(共産) 6,189 当
大山 はるとし(無所属、民主系)5,076  
ますだ まちう(維新) 4,301


これも、共産党にとっての前進には違いありませんが、過大評価は禁物かと思います。

こうした意見を余計なお世話と受け取られるかもしれませんが、今年以降はいわゆる反自民、非自民勢力は相互に批判をしながら力をつけていかなければなりません。


共産党にとって喜ばしいとはいえ日本の政治状況としてみればまったく喜ぶことが出来る状況ではなく、(そこも同調が得られるかどうかはわかりませんが)この「結語」でその深刻さがもう少し伝わるようなものであったならば、あえてコメントをしようという気持ちにならなかったかもしれません。

異なる主張があったとしても、協力協調すべきはそうしながら、地方議会も国政も、おおいに民主的な政治が発展していけるようにすべきであろうと考えております。