新聞を読む

明日は一般質問で、自分の出番となります。時間の配分を大体決めて、大きく5つの項目の質問を、どこから始めていくのかを決めて、あとは主張したいことは山のようにありますので、その場でどれだけ言いたいことを我慢できるかということになります。

以前にも、書いたことがあるように記憶していますが、一般質問、は出番の50分だけが勝負ではありません。もちろん、そこがメーンであることはその通りですが、むしろ通告したテーマについて、そのことに携わる職員がどのように準備をし、そしてそれが職員の人間形成にどれだけ寄与するか、ということに尽きると思います。施策への反映は難しいことも多々あろう、それは法律の壁や財政の壁、市長の政治スタンスとの違いなどによって、致し方ないこと。むしろ、長期的に人材をどう育成するか、ということのほうが価値が大きいはずです。その意図、がどれだけ理解されているかは、わかりませんが。多額の税金と、マンパワーを有する「一大企業」市役所、が機構として有機的に機能できるようにするために、議会質問を活用させること。



8月31日付の日経。私が好きなコラム、「日曜に考える」のコーナーの「中外時評」、論説副委員長の大島三緒氏によるもの(彼のスタンスが面白いのだ)。「五輪の品格」はどこに‐なぜ巨大施設やカジノか‐ を読まれた方なら日経新聞のおもな論調と異なるなあと感じたのではないかと思います。でも大島氏はよくそうした主張を掲げます。そして、日経の面白さはそのあたりにあると思っています。記事を見るページをリンクしようかと思いましたが会員限定記事なのでウェブでは一般には見ることができません。ので、表題で検索してこの記事を取り上げたブログなど(やはり注目されていたようで)を見ていただければと思います。全文を紹介すべき内容なので部分引用も控えます。

最近話題となっているのが朝日新聞従軍慰安婦にかかる「総括」記事、そして池上彰氏のコラムをめぐるごたごた、でしょうか。私も、件の記事はしっかり掲載時にすべて読みましたし、それについて感じたことも多くあります。たぶんに自己弁護が目立つのはやはりいささか気になりましたが、他紙が異常なほど噛みついているのは全く違った方向のもので言論界にとって前進が期待できるものとはなっていないことが残念です。

活字と接する時間は一日のうちでどれだけあるか、とくに論評や検証記事などは一般に堅いものでささっと読めるものではなくある程度集中力も必要です。しかし、できることならば言葉を軽く扱う傾向を戒める意味でも、論評などには接してほしいもの。

私たち議員は、インターネットの普及で情報の収集について、ずいぶん助けられていると思います。私が議員になりたてのころとは格段の違いがあります。苦労をしなくなるということは、その分失う機能もあるということ。便利であることはありがたくもありますが、深く洞察をしたり、しっかり思考(複眼思考)したりする、ことが苦手になりそうでもあります。人間的な豊かさの喪失につながりかねない、私の懸念です。


■通告内容
(1) 中核市について
  ア. 課題の整理について
 (ア) 総合計画の中ではどのように位置づけるか。
(2) 個人情報を取り扱う事務について
  ア. 課題の整理について
   (ア) どのような論点があるか。
(3) 介護について
  ア. 課題の整理について
   (ア) 制度に実態を合わせるのか、実態に制度を合わせるのかどちらなのか。
(4) 住宅政策について
  ア. 考え方について
   (ア) 政策として成立しているか。
(5) 公務災害について
  ア. 現状について
   (ア) 具体的な対策をどのように考えているか。

 予定する順番は 3 → 4 → 1 → 2 → 5
 再質問に要する時間は40分を想定。