児童遺棄事件その後

厚木市の対応は
http://www.city.atsugi.kanagawa.jp/information/d028322.html

にあります。

再発防止に向けた具体的な対策、として以下のページ。

http://www.city.atsugi.kanagawa.jp/information/d028322_d/fil/saihatsuboushi.pdf

これをもって具体的といえることがすでに感覚の違いを感じます。これまで、公式非公式を問わず、ことあるごとにそれなりの節度を持って提言と批判をしてまいりましたが、いくつか触れて記録としておきます。

ひとつはこのページで書かれていることは、私にとっては納得がいくものは何一つありません。

私が知りたいのは
誰をこの仕事の責任者にするのか。
です。

市民の命と安全を守る連絡会、を立ち上げました。この報告を受けた時も(代表者会議でしたが)その体制はいかに、と問いました。組織を作るというのは、仕事が増えるということで、どういうスキルを持った人間を付けて、人員はどう配置するのか、そこを具体化することこそが「具体的な対策」というものです。

副市長の一人をこの問題のトップに充てたと聞き、私は全く考えが違うことを悟りました。責任者に次長クラスを抜擢して、いままでの慣例を打ち破る姿勢を示してはじめて、期待ができそうだということになるでしょう。要するにこの事態の深刻な状況について、まだまだ認識が甘いと言わざるを得ません。

「子どもの安全を第一とした、もう一歩踏み込んだ対応」というのが「具体策」というのはもはやジョークとしか受け止められません。これを書いた人間本人が責任を問われることがないから平気なのです。文責、が書かれていません、提案者名も明記されていません。これを続けている限り、事件の後になって、被害者からも加害者からも隔絶された場所から、責任を問われないことに安心しながらコメントを出す、繰り返しになろう。

行政は、行政には限界があることを認めることもできず、見かけ上、万全を装い、つくろうことで乗り切るしかないということなのか。

否。断じて否であろう。


責任者を新人に。これらの問題に取り組みたい職員を自発性に期待し配置をし、通常の異動体制から外す。それなりの成果を上げるまでは体制を継続し、できれば会議は縮小し、責任者に判断の権限を十分に与える。(できれば多少の人事権も与えたい)

神奈川県の情報(児童相談所含む)は随時求めたものを提示いただけるように約束を取り付け、若手職員の人事交流で仕事を共有する。

その他、改善点はスピーディーに改善できるように、改善の遅れを周囲が指摘できるように実務進行状況を透明化する。市民からの提案も、随時募集する。


「あのとき気づいてあげられなくて」という言い訳は何も意味をなさない。そして、今現在も、ひょっとして気づいてあげられない状態にあるのかもしれない。そのことに自覚的でありたい。