七夕好き

 いまはとてもではないが手が回りませんが、七夕を行事として「保存」し、地方では定着させることに取り組みたいなあ。

 そんな余裕が生まれる日が来るのかどうかわかりませんが、星空のきれいな、自然を復活させるという意味合いは、それなりにモチベーションにはなりそうですし。うっすらとでも、天の川を認識できるかどうかは、この「行事」の重要なテーマです。天の川を見て、想像力を働かせないと、織女と牽牛のおはなしがつまらないものに。

 中学時代、天文部に所属していた私、星空の世界を構成するギリシャ神話とギリシャ文字になぜか魅せられ続けました。自然科学、と対極をなします神話の世界も、魅力的なもの。神話を知っていることは科学的な考え方を阻害することもありません。星々は、α星、とかβ星、とかギリシャ文字が使われます。ですので天文ファンは、小学生でもε(イプシロン)とかω(オメガ)などのギリシャ文字は読めます。ギリシャ神話以外では、中国伝来の日本流アレンジを効かせた「七夕」は、とても私にとって貴重なものとなっているのです。

無数の星の姿を見えなくしている世界は、偉大なる宇宙への畏怖をも喪失させ、地球上の人間を愚かしくさせることになっているとは言えまいか、そんなこともあわせて思ったりもしています。