庁舎の清掃委託

市役所の清掃をしていただいている業者が、入札を経てこの6月から変更になったと知りました。

入札による決定は、そのことじたいに問題はありませんが、毎日声をかけてあいさつを交わした人たちに、お世話になりました、ありがとうございました、の気持ちすら伝えられないまま、になってしまったことは残念です。

市役所で働く人々。2月議会の最終日、討論で述べたとおり、人件費にはカウントされない非常勤職員が292人、臨時職員が995人、派遣・委託で働く者がその時点で把握できた20業種で433人、合計すると1720人、という実態を考えると、厚木市を支えているのは決して正規の公務員だけではないということがわかります。

議会で私以外にもこれらの問題、つまり非正規雇用が増える形を疑問視する声は当然ありますが、派遣は委託費に、臨時職員は物件費にカウントされ、人件費に扱われないというのは、実態が数字上とかい離している、見せかけになっている、という問題があります。ある、と私は思っています。

具体的な影響としては、安上がりにしようとすると、民間に仕事をさせたほうが当然安い、ので窓口業務や戸籍などを扱う業務ですら、委託業者が入っています。同じ職場でありながら、身分の違う人々が錯綜し、責任の所在その他、私は不安視をしています。

身分の違いがあっても厚木市を支えている働く人々は、ともに協力し合いましょう、という雰囲気を今の職場は持てているとは思えません。

そうした意味で、私はこのところ当たり前のようにやられている「行政改革」は、まったく魅力を感じていません。カタチだけを整えているようにしか見えないからです。