インフルエンザ流行、注意報

niginigi32014-01-26

 なぜ日本の入試時期はこんなに厳寒期に行わなければならないのかと思いますが、寒い時期のほうが頭が働くというのはその根拠でしたでしょうか。インフルエンザがはやり始めています、どうか予防については念入りになさってくださいと申し上げます。

http://www.city.atsugi.kanagawa.jp/information/d023639.html



 ところで。六角精児さんのCD(画像、サイン入り)。友情による投資というのもときには大切で。

 彼の書いたコラムを読んで、糖尿が悪化していると知り。外食で食べられるものがなかなかない、というようなことが書かれていました。きんぴらやほうれん草、とか、どこで食べればいいのよというような。

 そのあたり、私も共感。健康にこんなに関心が高い国民でありながら、外食についてはどうも変化が伴わないように見えますが。


センター試験政経

解いてみました。なかなかの良問、ではないかと思いました。

問1、は戦後の政治経済概観、問題文では


 1980年代に入ると、経常収支の黒字が定着するとともに金融の自由化が進んだ。80年代後半、日本経済は内需主導のバブル景気に沸いたが、90年代初頭にはバブルが崩壊し、長期不況に陥った。この「失われた10年」における積極的な景気対策、とくに90年代末のそれは、公債残高の累積を招き、財政再建という重い課題を今日の日本社会にもたらしている。

 というくだりがあり、タイムリーな問題意識を提供しています。そして、非正規雇用の拡大、国内産業の空洞化、といった課題も示して

 私たちは日本社会を構成する一員として、真の豊かさとは何か、今後の日本はどうあるべきかを考えていく必要がある。

 と問題文を結んでいます。問題形式は下線部に関連して以下の問いに答えよ式の選択肢提示、なのですが、最後の文章についての学生たちの「記述式回答」を見て見たいものです。

 問2、は


 日本では、道路や橋などの社会資本は、1960年代から70年代にかけて数多く整備された。このため、建設後40年から50年経過した社会資本を中心に老朽化の問題が生じつつある。近年、不況期の景気対策も含め、公共事業には無駄なものが多いと批判されることがしばしばある。しかし、トンネルの天井板の崩落といった老朽化に伴う事故によって人命が失われたことを考えれば、そうした事故を防止するためにも、維持補修事業を行う必要があるといえる。
 社会資本の多くは地方自治体が管理しており、この事業の実施には地方自治体が重要な役割を果たす。このため、国は以前から、社会資本の長寿命化のための維持補修事業に対する補助金を、地方自治体に交付してきた。そうしたことから、この事業を推進する地方自治体も増えてきている。しかし、少子高齢化委による社会保障関連支出の増加などの要因によって、この事業を十分行うことができていない地方自治体も多く、老朽化に伴う事故の危険性は依然として低下していない。
 したがって、今後、国や地方自治体には、老朽化に伴う事故の発生を回避するために、社会資本の維持補修事業をより一層進めていくことが求められる。また、この事業は、それが緊急を要する場合、現場への距離や時間の短さが重要であり、迅速に人員や資材を確保することが必要となる。そこで、地元の中小企業などが地域の雇用の優位性を生かして事業を行うことができる環境を作っていくことも、国や地方自治体には求められるであろう。

 という地方自治体のテーマを取り上げています。この項の小問は私でも全問正答でした(あとはおおむね半分くらい)。

 問3は経済、問4はこれまた現在問題の中心的な課題となっている憲法問題や国民主権、選挙の一票の格差、低投票率の問題を取り上げています。小選挙区制の具体的な例示を基に構成された小問は面白い問題。

 問5、は国際政治。

 冷戦終結EUコソボ紛争アラブの春、というこれも現代の中心的な問題を軸にして構成された問題文となっています。小問のパレスチナに関する問題は若干難しかったか(私も間違えた)。新聞を読んでいる学生ならば、それほど難しくなかったのではないかと思われます。とくに、問題文の結びは素敵な文章。

 このような紛争や驚異の下で苦しむのは、常に一般市民であり、国家だけでなく人々にも視線を向けた安全保障が必要である。国際社会は、一人一人の生活に即した平和の実現を目指す人間の安全保障にも注力していく必要があるだろう。

 あまり「政経」を選択する受験生は多くはないのでしょうけれど、関心を持ってほしいものです。