ヒロシマ

68回目の「原爆の日」を迎えた広島。「原爆死没者慰霊式・平和祈念式」での松井一実広島市長の読み上げた平和宣言は、世界の為政者に対して核兵器廃絶を実行するように求め、日本政府に対してもインドとの核開発を巡る協定への前のめりをに懸念のあることに触れました。原発については前年同様触れない、と事前報道がありましたが、エネルギー政策を肯定するものにはなっておらず、被災地への思いや被災者との連携は十分伝わったものに感じました。


また、広島市立小学校の6年生男女2人が「平和への誓い」をしっかり、原稿に目を落とさないで、高らかに宣言、素晴らしい内容でした。若い世代に引き継がれていることに安心しました。全国的には風化が心配される状況でしょうけれども、悲観的な側面ばかりということはない、そこを確認する必要があります。


原爆投下時刻の午前8時15分には広島では「平和の鐘」が鳴らされ、遠く離れたところで映像を見ていた私も黙祷をささげました。被爆者健康手帳を持つ国内外の被爆者は今年3月末現在、20万1779人で、平均年齢78・80歳と高齢化が進んでいる、とされています。これまでの政治の対応が十分だったとはとても言えません。