後述

niginigi32013-06-02

 医療法人鉄蕉会理事長、国立大学法人東京医科歯科大学客員教授亀田隆明氏の講義、でのレジュメから、いくつかのポイントを記録。

 新日鉄君津では2800人の雇用、鉄蕉会では4000人雇用(南房総)。産業としての医療を考える。

 急速に進行する高齢化。日本の中で、平成17年から27年で都道府県別高齢者人口の増加率推移をみると1位が埼玉県、2位が千葉県、3位が神奈川県。高齢化問題は過疎地域ではなく都会の問題となる。

 国民皆保険制度の堅持。1961年に始まった「国民皆保険」は素晴らしい制度であり、日本の豊かさを作ったインフラの一つである。皆保険制度が国民に与える安心感は何物にも代えがたく、また、皆保険制度の下で日本の医療が見せてきたパフォーマンスは、世界的にも評価された非常に優れたものであり、「皆保険」というコンセプトは絶対に守り続けるべきである。
 特に、大企業を中心にグローバル化が進む中、国家の最も大切な役割は、国民の安全・安心を守ることである。
 優れた社会保障制度を持続するためには、国、国民が豊かであり続ける必要がある。
 この20年、国民一人あたりのGDPは、国際比較で低下の一途をたどっている。
 今、我が国に課せられている最大の課題は、過去の成功体験に囚われない、新しい形の成長戦略を実現していくことであり、医療も大きな役割を担うと考えている。(←註、このあたりが講師の最大の主眼と思われる=私)

 国民健康保険実態調査 平成7年度 1世帯当たり平均所得 231万円 平均保険料 154,211円
            平成23年度           142万円       143,145円
 (日本はどんどん貧しくなっている)

 
 終末期医療の問題の解決法の提言
 1.診療所における在宅医療の活性化
 2.有床診療所における看取り「在宅療養診療所のターミナル加算の適用」

 戦略分野としての医療福祉
 1.大規模かつ価値の高い雇用の創出と消費の拡大
 2.医療福祉分野における製造業の育成
 3.ITの活用
 4.医療のグローバル化(国際医療交流)


 以上、ごく一部ですが。

 画像は今日見かけた相模川での光景。アユ解禁、わたしたちが長らく見続けてきた眺めです。