定数議論

niginigi32013-03-15

 議会運営委員会に引き続いて議会のあり方検討会が開かれました。

 議員の数は、どのくらいが適正なのでしょう? 難しい問題ではないでしょうか。

 これまでの活動の中で、私の側から定数削減をテーマとして投げかけたことはもちろんありません。削減イコール行政改革、は間違いだと思っているので、当然です。

 議会のあり方を巡る論議は、石射、田上、小島各議長が引き継ぎながら議論をし、今は神子議長の下、私たちの任期中に解決すべきことを絞って議論を続けてきています。今日の検討会で、定数問題についての議論は一応、議長あての答申の方向が決まりました。結論は「現状維持」。ただし今後も議論をすることを妨げるものではないということも確認されました。

 定数削減論は、政治主張の異なる問題なので、最終的には合意できない可能性があります。行政の在り方、議会の果たす役割、などの基本認識についての隔たりなので、それら主義主張の異なることについては最終的には採決で決定せざるをえなくなると私は考えます。

 

 その後、中心市街地活性化協議会(勉強会)や経理責任者の会議が今日の日程でした。

■渋谷駅

 一昨日、下北沢散策を終えたのちに渋谷を回ったことは触れました。今日がいよいよ最後の一日、ということでニュースにもなっています。

 東横線渋谷駅構内、では多くのファンが(やっぱり好きな人はいるんだなあと実感)カメラを持って撮影していて、警備にあたる人が大きな声で「フラッシュはたかないでください!」と叫び続けていました。きっと同じような光景が今日も繰り広げられているのでしょう。

 駅構内だけではなく、近くを通る歩道橋からも撮影者がいっぱい。駅を離れても、沿道などからもカメラのレンズが。

 大がかりな都市整備が今後も続く計画のようで、私はおそらくその最後の姿を見ることはできないのではないかというくらい、長期の計画になるだろうと思われます。投資の効果がある範囲が限定されている日本では、首都圏が多くのカネを巻き上げていく構図にあります。地方経済の活性化は、どこもおおいに苦慮していて、民間活力に期待したくてもそっぽを向かれかねない状況。民間企業は儲からないことには手を出しませんからねえ。

 

 渋谷駅を長らく利用してきた私としてはもちろん寂しさを感じてしまいますが、失われていく原風景の一コマ、ということなんでしょう。


<定数問題について、検討会に提出した「考え方」>

 結論・当面現状通り(28人)

 あくまでも「当面」。それは現状では議会改革に向けて、過渡期であり、成果を上げることに集中すべきであることから。

 その結果次第、結果を見て考えるべき問題。優先順位としては、議会の改革が先と考える。

 また、短期で結論を導くのではなく、各論が存在するテーマであるので、恒常的に研究する課題であることは事実。「当面」現状で答申し、自主的に研究などは継続することが望ましい。

 なお、議員定数は少なければよいという立場ではない。それは、二元代表制をとる地方議会の権限は自ら縮小すべきではないから。どう活かすかを考えるべき。多数、多様な意見を反映させようとすることが重要。

 また、議会の議案提案を増やすことや、議会基本条例の制定など、議会の実体的権能の確立に、力を注ぎたい。そのため、現状の定数で「当面」(次の選挙)はいくべし。なお、議会改革が実を結ばず、市民からの評価をいただくことが出来ない場合などは、選挙直前であっても再度定数を削減する議論が生じることについては妨げるものではないと考える。