野生動物から田畑を守る

niginigi32013-02-08

 大山丹沢山系鳥獣等問題市町村議員連絡協議会の研修会が伊勢原市民文化会館で開かれました。

 表題の、テーマで鳥獣害対策のための意識改革を、ということでの講演が、埼玉県農林総合研究センター鳥獣害防除担当の担当部長・古谷益朗氏により行われました。講演に先立ち果樹園経営者の細谷さんから鳥獣被害の状況についても報告がありました。

 報告では被害にあった農業者は、生産したものの賠償のみが認められているのはおかしい、生産手段である田畑などが破壊されたりしていることには補償がないことなどについて、問題提起をされました。自衛手段として、古いトタン800万円、鉄管パイプ750本購入、あるいは七面鳥(がいいと言われ)を12羽買ったり、と相当苦労しているが故に、果樹を奪われることには当然ながら納得がいく話ではありません。怒りが、伝わってきます。

 また、講演では、猿、アライグマ、ハクビシンなどの動物が、どのような生態かなどを詳しく動画などで解説。常識とされていることが間違いであることなど、詳細な、研究をもとに話がなされました。
 猿、は女、子どもを恐れない、というのは本質ではなく、そのようにされたがために学習したのだ、と言われました。公園を聞きまして、いかに最初が肝心か、よくわかりました。最初に「痛い思い」をすると、絶対に畑をあらすようなことはないと、強調されていました。実際に餌を取るところ、あるいは防護柵に流れる電流によって退治されている録画は、かなり説得力があるものです。

 鳥獣害はヒューマンエラー、思い込み、気づきの遅れ、ひとまかせ、が招いているのだ、と強調されました。なるほど、と思わされるお話でした。