プロならば
よく選挙のときに言われる言葉に「みんな同じことを言っている」というようなものがあります。政治に関わる側としては決して「同じ」ではないのですが、違いが鮮明にならないとだいたい傾向が近い主張と見なされるのでしょう。で、その感覚は間違いとも言い切れません。
違いを鮮明にしないと選ばれないという必要性から、選挙では主張の違いを強調せざるをえず、誇張に近く思える場合も。戦略としては逆に争点をぼかして批判をかわす、などといったこともあります。
絵画や音楽などの芸術鑑賞をする場合、素人には「同じ」ように見える、聞こえることがある、違いがよくわからない、ということがありませんでしょうか。当事者、制作者からすれば、大きな違いがあると言われても、受け止める側にその土壌がなければ、認識がおいつかないだけのことです。
そのあたり、よくよく注意しないと、政治は本来議員をはじめ専門的に携わる者だけのものではないのに、有権者にとってどんどん遠いものになりかねません。
議会が近く始まります。予算の議論が待ち受けています。(写真は対岸側、から見た金田の環境センター。本文とは関係ありません)