誤認逮捕

このところ、誤認逮捕と自白強要についてクローズアップされています。事件の特殊性を考慮すれば容疑者特定にはより慎重である必要があったことは明白で、警察の対応がまたもや後手にまわったことになりました。専門的認識じたいが備わっていたかも疑われるような結末に驚きを禁じえませんが、真犯人検挙の前に、誤認逮捕と自白強要が起こるシステムの改善に着手してもらいたいものです。

人を逮捕できるのは警察のみに与えられた職務で、そのことの人生に与える影響はあまりに大きく、場合によっては取り返しがつきません。冤罪は繰り返しおこりますが、いまだに取り調べの透明性確保には関係者の強い抵抗があると聞きます。

警察は特殊な組織ですが人がやっていることで身分は公務員。間違いがないはずがありません。教育の世界も同じですが、間違いがあるはずがない、という誤りの大前提をまずは訂正することから、人間社会らしい見直しを、進めてもらいたいと切に願うものです。