初!決算分割付託審査

9月の議会は、毎年決算の審査を行います。昨年までは本会議初日に特別委員会を設立、委員を決めてだいたい今頃から集中して審査に入っていました。

もうずいぶん以前からこの特別委員会方式ではなく予算同様、各常任委員会ごとに審査したいと議論してきまして、ようやく当局とも折り合いがつき、実施の運びとなったのです。

これは、どこが議会改革に通ずるのか当事者でないとよくわからないでしょう。ですが単純計算で9人の特別委員会で1日半の審査だったものが4日間で全員が審査に加わるようになったわけで、中身が濃くなるのは良いことでしょう。今日の総務企画常任委員会は私も出番が多くて、半ば遠慮がちに発言してましたが(あれで遠慮していたのかと言われるかも)、初の経験にしては審査もスムーズに進行したと思います。


予算の審査と決算との違いは、今のところ、通告の有無、です。今日の審査では90程度の通告(私は約30)をこなしたのですが、通告制で3回までの質疑、で質問者のみ、で7時間かかりました。

予算は通告なしでフリー。これは議会側には有利です。質疑を深めることができます。

決算はその審査の性格上、細かくなりがちで、監査も済んでいるものの認定に限定されるため、技術がないと審査は単調になります。追っかけで質疑ができないため追及には不向きです。

ただし、決算の常任委員会ごとの審査に行政当局が抵抗を感じていたのは、資料提出が膨大になることや質問が決算の枠を越えて議論になることへの対応、準備時間の問題、などであったと思われます。これらの問題を、双方調整しつつ、今回初めて取り組んだことは、課題を残しながらも前進と考えてよいものではないでしょうか。

なお、かつては決算審査は収入役が立場上最高責任者として(かな)、出席していましたが、収入役がなくなり、したがって副市長も出席していませんので、扱いが違うということを痛感しました。私は1人会派でしばらく決算から遠ざかってましたため、今日あらためて感じたのでした。副市長の出席がないのは、やはり決算は政策論議ではないとの意思なのでしょう。

私はこのあたりは法的な拘束はないと思うのですが、研究してみます。

また今日の審査の中で予算の通過後に執行段階では8割でとの財務部長通知が出された件が取り上げられ、議会報告がなかったことについては部長から謝意があったと受け止めましたが、これは本来は見通しの判断を含み政治責任の範囲と考えるべきではないでしょうか。歳入不足が見込まれる事態に立ち至ったならば、手を打つのは執行権の行使として当然のこと。しかし、そのことをきちんとおおっぴらにしなかったということが、言行不一致を感じざるをえないのです。

いずれにせよ、昨年度は東日本大震災があった年度。歳入の制約はきわめて大きな「政治問題」だったはずです。私も今日いくつか指摘しましたが、政策を推進する中枢に、そのあたりの強い危機意識を持って臨んでもらいたい、というのが委員会を終えた私の総論になります。



■今年の秋分の日は22日でした。日経に書かれてましたが、116年ぶりらしい。いつも23日でしたからね。

今日も朝などはかなり涼しくて、さすがに半袖だけでは風邪をひきそうで、重ね着しましたが、ようやく秋になりました、というかんじです。

議会はまだまだ続きます。