支え

質問の機会を大切にしている私。先の任期であった6期目には、治療の関係で議会の質問の機会を逸するときもあり、悔しい思いを味わいました。

以前より、私を精神面で支えていただけている仲間や人生の先輩方は、当時を知っていてくださるので、最近はそこそこ元気で質疑に立てていることを喜んでいただいています。ありがたいことです。


人は、往々にして感謝を忘れがちであると思います。私は、時折、執刀医のことを思い出して感謝の気持ちを確認しています。全身麻酔を施した麻酔科の先生はじめ、一人の手術には多くのスタッフが関わります。こちらはまな板の上の鯉のようなもので、誰が誰やらわかりませんし、数秒で記憶が遠退いた後はなおさらです。全く知らない人にさえ支えていただいたからこそ、こうして元気に仕事をしていられるわけです。


ありがとうございます。


さて、質問通告は相変わらず欲張りで、多岐に渡りましたが、長い目でみての布石は打てたと満足はいたしております。質問中には瞬時にいろいろ判断を下しています。今日は比較的予定通り進行させていましたが、教育委員会にたいしての質問を、あえて5分延長し、市長への質問を逆に5分短縮する決断をしました。校長の選び方、は全く予定外。市長への質問に移るのを優先するならば、教育基本法の目標条文を自ら丁寧に触れることも割愛したでしょう。


市長とのやりとりは大変重視して今回は準備しました。しかし、教育委員会は改革を進めていることを強調され、さらに最近傍聴者が増えていることに触れて、それを評価されていました。地方教育行政の組織及び運営に関する法律、についての評価などを巡っては意見が異なりましたが、明らかにいま、教育委員会を転換させる好機だと感じ、力を入れました。


市長から、とくにアピールしたいことがあったならば15分もあれば十分持論展開も可能だったでしょうが、最初のやりとりで、国に対して批判的でありながら、対抗する手段を定めている段階になさそうだとの見極めもできました(サプライズがあるでしょうか?)。


議員、議会にはどうしてもできないことでも市長にはできる、ということはたくさんあります。好き嫌いの問題ではなく、きわめて現実的に、市長に動いていただかないとらちがあかない問題もあります。評論に終始する立場にはない、実行者たる市長に、脱皮を求めてのメッセージだったのでした。わかっていただいた方々には伝わったようでした。


さて、今日の議会も、勉強になる議論が結構ありましたね。かなちゃん手形を巡っては両極のような意見もありましたし、ざっと列挙してみれば、国保財政再建、不育症、住宅リフォーム助成、生活保護、いじめ問題、市営住宅児童虐待脳脊髄液減少症、通学路、防犯、道路整備。など、様々な視点、立場からの指摘や提案でした。テーマは多種多様で勉強にはなりますし、行政に活かすという役割は果たせている、といえるでしょう。


他方、やはり批判的な食いつき、も磨きをかけていかないと、せっかくの本会議で、お願いだらけになってしまうというつまらなさを感じるはめに陥ります。個人的キャラクターにもよるでしょうから一概には言えませんが、批判、相互批判は成長には必須です。


明日は二日目の7人。悪天候が予想されてましたが、たいがい多くの自治会の役員が傍聴に来られますので、議員には全力で頑張ってもらいたいところです。