厚木小学校は

 厚木小学校は昨年、創立140周年を迎えました。すでに、150周年の節目に向けて、取り組みを始める動きもあるようです。数字上の節目、それはそれまでのことと言えばそうなのですが、人は、私たちのコミュニティは、そうしたものを大切にする文化を持っています。
 以下、厚木小学校のホームページより転載させていただきましたが、歴史ある学校があることは地域の大切な財産でもあります。

明治4年 烏山県知事の命により成思館成立し長福寺を校舎とする
明治 6年 5月 学制発布により公立小学校に改め、第1大学区第29中学区第1小区第1番小学成思舘となる
明治19年 4月 小学校令により公立厚木小学校と改称
明治24年 4月 厚木町立尋常高等厚木小学校と改称
明治35年 11月 新校舎に移転(現・中町1-4-1)
大正12年 9月 大震災により校舎倒壊
昭和16年 4月 神奈川県愛甲郡厚木国民学校と改称
昭和21年 4月 神奈川県厚木町立厚木小学校と改称
(以下略)

 厚木市制が施行されてからの歴史よりも当然古い歴史を持っています。
 ひとつひとつの、歴史は、多くの人々のかかわりの積み重ねによって成り立ってきました。歴史を大切にするということは、人の命を尊いものとしてとらえる貴重な営みです。


 
 明日より3日間、本会議では一般質問が行われます。17人が登壇しますが、私は明日の午前10時ごろからの予定です。
 消費税増税の影響や、情報公開、教育委員会改革など多くの項目を取り上げていますが、時間の制約もありますのでポイントを絞って質問します。
 なお、通告の「市民参加にペンネームの活用の検討は」については、あまり質疑に時間をかけられそうにありませんが、こだわりが新たに生まれたテーマです。

 (仮称)あつぎ元気館についてのアンケートは多様な意見が集約されました。あれだけの意見が存在していることを知ることは重要な意味があります。アンケートということもあり、無記名でも意見として取り入れられていますが、パブリックコメントでは実名で提出しない限り無効です。
 今日この頃の社会ですと、実名をさらすリスクというものもあり、また、実名が必ずしも必要なのかという問題意識もあります。地域社会の中では、個人の意見を表明する際に、会社に所属しているという事情、近所づきあいとの関係、さらに家族との関係などで躊躇されているケースがあります。実名は公開されないまでも、それが記録に残ること自体を敬遠することは、昨今の社会情勢からすると配慮してもいいのではないかということです。
 
 世の中全般に、必要以上に実名をさらしすぎているようなところはないでしょうか。公人ならともかく、一般の会社勤めの方もネームプレートを四六時中つけて歩いている必要があるのでしょうか。スーパーなどのレジで、レシートを渡されたときに社員の名前まで書かれていると、必要なのかなとも思います。

 社会全体で、ペンネームが通用するようになれば、もっと自由な意見表明ができるようになるのではないか、いやもちろん実名で堂々と述べるべしという主張は否定しませんが、実名を出さなくてもかまわない側面を考慮するべきではないだろうか、ということです。

 いつごろからか、小学校の名札も、登下校時には付けなくなりました。学校に置いていて、登校したらつけることになっているようです(すべてのがっこうであるかどうかは未調査)。これも防衛策でしょう。個人情報が不用意に知れ渡ることがないようにということだと思われます。

 こうした社会が、健全といえるかどうかはなんとも言い難いところですが、将来がそんな防衛を必要としないようになるまで、受け入れざるを得ない現実なのかと思います。

 というこだわりで通告しました。繰り返しますが時間の制約で、この質問については、軽く提案をするだけになります。ご意見がありましたら、お寄せいただければ幸いです。