先日の本会議終了後の

 9月30日の本会議初日の終了後の代表者会議で、ようやく事務連絡が来ました。

 事務連絡 平成24年8月29日
 各市議会事務局長殿 
 全国市議会議長会 事務総長 大竹邦実

 地方自治法の一部を改正する法律の成立について

 平素は、本会の運営に格別のご指導・ご協力を賜り、厚く御礼申し上げます。
 さて、去る3月9日(金)閣議決定された地方自治法の一部を改正する法律案(平成24年3月23日付全議K第4号にて送付済)については、衆議院で修正議決(修正内容については平成24年8月7日付ファクシミリにて送付済)されましたが、本日、参議院本会議にて可決・成立いたしましたので、お知らせ申し上げます。
 本改正法成立までのご支援・ご協力に心から感謝申し上げます。
 おって、法律公布後、法文等をご送付申し上げることとしております。
 なお、本日の参議院本会議では、「大都市地域における特別区の設置に関する法律」も成立いたしましたので、併せてお知らせいたします。

 とありました。

 この日の代表者会議では、実はよくよく熟読しなかったために気がつきませんでしたが、すでに8月7日にファックスが送られていた、という件。
 このような通知については、直接関与がある問題であるが故、10日の臨時議会または21日の全員協議会周辺でも、少なくとも報告はできただろうという思いがあります。
 事務局に、事務処理のあり方の問題として、提案をしようと考えています。

 さて、政務調査費に係る修正点は
 1、名称を「政務活動費」に、交付の名目を「議会の議員の調査研究その他の活動に資するため」に改めること
 2、政務活動費を充てることができる経費の範囲について、条例で定めなければならないものとすること
 3、議長は、政務活動費については、その使途の透明性の確保に努めるものとすること
 とされています。全国市民オンブズマンが問題視しているのはこの中の1項、「その他の活動に資するため」と思われます。たしかに、調査活動以外に何でもありでいいのではないかと疑われかねない表現にどうして落ち着いたのでしょう。
 
 厚木市議会でも、経理担当者でさんざん内容を揉んできました。研修会の参加の際の交通費などの扱い、ガソリン代などの計算方法、タクシー代の許諾、書籍を複数購入した場合の扱い(会派で人数分を購入するケース)、その他、いっぱいありました。
 どこぞで問題になっているような、飲食などはすでにはるか以前から適用外ですし、疑義のあるものは自己負担で対応したり、必要に応じた按分で処理しています。1円から領収書は当然添付して会計報告を提出していますし、書籍や文具も「何を購入したか」まできちんと記載しています。
 私などは、議会質問に反映されるものとして、認めるべきと考えるものはいっぱいあります(書籍など)が、合意に至った基準に基づいて会計処理をしています。
 市内での調査活動で、時間的な制約のためにタクシーを利用した時も、入院先からどうしても施設見学をしなければならなかったときにタクシーを利用した時も、説明責任を果たせるとして政務調査費に計上しました。
 地方議会議員の経費の無駄遣いというのは、微に入り細に入りの部分に着眼するだけでは解決しません。議会総体として、二元代表制を効果的に活かしているかどうか、その総合的判断が必要だということを思います。

 以前から、現状の調査費は使いづらいとの思いは強くありましたが、その他の活動に資するため、的なあいまい条文は、法律としてはいかがなものか、であります。条例では、そんな形で認めたくはありません。

■請願、陳情など
9月定例会に係る追加の請願、陳情が30日までに提出されて議会運営委員会で付託先などを決定。
 請願第1号 公立小学校の修学旅行先についての請願
 陳情第15号 平成25年度における重度障害者医療費助成制度継続についての陳情
 陳情第16号 平成25年度における障害児者・透析者を含む移動困難者に対する通院支援についての陳情
 陳情第17号 「神奈川県緊急財政対策本部調査会」の中間報告への見直しを求める意見書を県に提出することを求める陳情
 陳情第18号 原発からの撤退を決断するよう国に意見書を提出することを求める陳情

 以上の請願1件、陳情4件が追加され、5日の本会議の冒頭に議題とされ、委員会に付託されます。
 なお、すでに、30日に陳情第14号「こころの健康を守り推進する基本法」(仮称)の制定を求める意見書を国に提出することを求める陳情、が上程され市民福祉常任委員会に付託されています。

 この議会から、決算議案が特別委員会ではなく常任委員会ごとに審査される方式に変更となり、さらに、請願については請願者に意見表明の機会を与えることができることとなりました。すでにこの請願者は、意見表明をすることで申し入れがなされていますので、休憩中ということで議事録には残りませんが、初めての意見表明ということになります。これも、長らく議論をして合意して導いた結論です。方法などをめぐって細部の議論がありました。合意できた部分から実践的に、実施しつつ、改良を重ねる方式で、市民と議会の距離を近くする努力をしていきたいと思っています。

 陳情については、同様の扱いとしていませんが、本来は陳情者が、陳情をしておきながら委員会の審査をつぶさに見ることがないのは残念なことでもあり、参加を促す意味でも改善は課題となると思います。インターネット中継で、という人もいるでしょうが、やはり実際の議論の現場にいるほうがよくわかるのです。監視、の意味もあるのです。




自らの一般質問の準備もあるという状態ですが、必要なものだけをピックアップしてお伝えしました。