過密日程

 午前9時からの議会運営委員会は、8月の臨時議会の諮問や議会運営委員会の改選などに伴う協議でしたが、議事の都合上暫時休憩を挟んで、議論されることとなり、9時半からの定例全員協議会後に再開されました。定例全員協議会では市長の報告事項が12件と多く、しかも内容については本来は皆、拝聴している議員がおそらく質疑をしたいと思うであろう内容で、時間の制約を自覚しているがゆえに、また議事録のない協議会なので、質疑を自粛、我慢しているということでしょう。

 12件の報告のうち主なものとして「公共施設の節電に関する実績報告(中間報告)及び節電うちわの設置について」「厚木市納税コールセンターの開設について」「東日本大震災関連情報について」「太陽光発電事業用地登録制度等の創設について」「厚木インター南部地区及びノリタケ跡地への出店企業について」「救急救命士の処置範囲拡大にかかる実証研究について」「児童生徒支援ための学校と警察との相互連携にかかる協定について」などがあり、これだけ議題があれば半日は議論できそうです。基本的に報告事項で議決事項でありませんので、内容確認や修正の申し入れになりますが、運用などで可能な範囲ではこの協議会の場での確認で修正などが可能になった事例は数多くありますので、侮れません。
 なお、「東日本大震災関連情報について」では、放射性物質に関する対策会議が設けられたこと、8月22日と24日に給食食材の放射性物質測定見学会が実施されること、の報告が含まれています。
 創設するのであれば昨年のうちになぜとの想いはぬぐえませんが、放射性物質対策連絡会は本部長を市長とし事務局を危機管理課とする。学識経験者による検討小委員会は大学関係者や関係次長によって構成され生活環境課が事務局を担う。さらに、放射性物質対策庁内連絡会は環境農政部次長が委員長となり関係課長によって構成され、事務局は生活環境課が担当。
 また、「見学会」は8月1日の広報とマイタウンで募集するなどが報告内容でした。

 さらに5月に実施した議会報告会の反省会として全議員にアンケート結果集約の報告などを含んで広報広聴特別委員長より報告され、一応質疑を受けましたが、これまた時間の制約のため質疑はなく無事終了。委員外議員ではありますが一応質疑を受ける側のテーブルに着座しておりましたので、十分な報告内容でしたので質疑はないだろうと予想してましたが、残念でもあり、一応の区切りができたことでほっとした、というのも正直なところです。

 その他、臨時全員協議会では住民投票制度についてや(仮称)あつぎ元気館整備の進捗などの報告があり、これも質疑が可能でしたが、時間の制約により質疑なし。住民投票制度については条例提案前のことで、議会としては事前審査に当たらない範囲で議会に関与する部分は当局に意見を言うべきこともあります。言わないで、そのまま市長提案として出させて修正する方法もあるので、その選択は議会側にあります。議会に関与する部分は、住民投票の請求があった場合に議会の議決を必要とするかどうかや、議会の発議で住民投票を実施する場合の要件です。

 懸案の一つであった、政治倫理審査会も設置されます。現職議員の政治倫理上の問題について、多くの批判が寄せられたことに対してこれまで議長の厳重注意などで対応してきましたが、協議を重ねた結果として、合意を得て設置されることとなりました。

 この協議の中で、構成委員として1人会派の扱いも議論になりましたが、異論なく1人会派2名のうち1人が、委員となることができることとなりました。ここについては私と神奈川ネットワークの内川議員とで協議をし、内川議員が委員として参加することになりました。もちろん私も設立に賛意を示した責任もありますので、可能な限り傍聴に参加をして、状況の推移に関与していきます。

 二元代表制の危機。私の危機感は共有されるでしょうか。設置された審査会でも、前例のない事態に対する議会としての処置に注目が集まりますが、本質的には市民の中にある議会不信が背景にあると思います。そのことへの解決策を導くための議論が不可欠でしょう。

 最後に(3時から)開かれた小田急多摩線延伸にかかる議論には私はただ1人、参加をしていないために出席しませんでした。1人だけでも参加をしないことの意味、これも理解されるだろうかどうか。二元代表制への私のこだわりは、こうした頑固なまでの判断に影響をしています。いずれは政策論議をする必要がありますが、1年4回、1回当たり50分の一般質問では限界があることを思います。

 なお、8月10日の常任委員会の改選で、私は総務企画常任委員会に所属することとなります。住民投票の議論に関与することが目的でもあり、総合計画の進行管理について監視することも意図しています。

 長い一日でした。