出番

 都市経済常任委員会。出番でした。おもには関口・山際地域の市街化についての陳情審査、区画整理という手法について、あるいはその進め方についての論議。行政が、どう変わらなければならないかの自覚の度合いが試される案件です。
 私は基本的に継続審査を主張しています。以下の理由によります。
1、厚木市の都市計画上、当該地域をどう位置づけるのかについて、今の時点で納得がいくものがない。(私はかつて、市街化するならば住宅を増やすべきと主張した。企業を支える勤労者が住むことができる優良な住宅の整備を求めてのこと)
2、これまでの区画整理という手法を見るにつけ、旧来のあり方をそのまま踏襲するのには限界がある。地権者の意向に添えない。
3、行政は民間の開発について、好ましくないとの立場だろうが、私もその点はある意味では理解できる。都市計画にそぐわない無秩序な開発には制限がかかるべきだと思うからだが、しかし、民間企業の進出を否定するものではない。
4、じっくりと考える時間を地権者に与えないのは問題で、行政の側の一方的な言い分で考えを押し付けてはならない。
5、地元にかかわる議員が複数いる(依知地区)ので、調整をする時間を保証すべきである。今のような状態が継続すれば、地元に対立が根強く残ったままとなり、どんな事業も成立しがたくなるものと考えるからだ。

 というものです。行政が進めることはそれなりに根拠はある。全く根拠がないというほどの事業展開をするはずはないですが、でも、行政への過信はいけないということを、このかんの原発推進行政で学んだのではないでしょうか。
 

 みんな、おかしいと思っていながら、責任が及ばない範囲のこととして原発の稼動やむなしに流れていきます。私は、安全性が確認できたなんていうことは認められません。そもそも、安全ではないからです。みんなほんとうにわかっているのであろうか。今現在、福島がどうなっているのかを、どう考えているのでしょう。

 再稼動に走り、消費税増税に突っ走る政府への憤りは募る一方ですが、私はそうした政治のあり方、を問える仕事に従事しているわけで、テレビに向かって吠えているようではその仕事を果たしたとはいえません。政治のありよう、行政のありようを、どんな場であっても、問い続ける姿勢でいなければならないと肝に銘じています。

 すべての常任委員会が終わり、来週は議会運営委員会や採決のある本会議が待っています。