議会報告会の課題

広報広聴特別委員会協議会が開かれて、報告会の質疑の取り扱いやアンケート集計など、次への課題整理を含め、実務的な意見交換を進めました。
今回も休憩なしで2時間強、話し合いになり、議論のまとめかたにも慣れ、改善されてきたとの実感があります。

アンケートを拝見するにつけ、あらためてたくさんの意見を参加者からいただいたことに感謝します。もちろん厳しい意見もありますし、主体となった議会側にも反省点はたくさんあります。

来月までかけて、全議員参加で実施した報告会ですから、反省会も全体で、との意見もあり、日程調整をしていくことになります。

議員としての活動、そして二元代表制の一翼という立場にある議会としての活動検証は、おのずと異なるものです。役割を高めるためには、議員のうちの誰かが、議会全体についての戦略を視野に入れて活動しなければなりません。自分のことだけ考えているのでは、議会全体のレベルアップに責任がとれないからです。

しかし、議員はこれまでの議会活動において、議会全体のレベルアップに責任を取る義務を自らに課してきたことはなく、対行政で各会派が成果をあげることを競うか、もしくは主張の違いを鮮明にして議会内での相対的地位を上げる戦略を持つか、など、またはそれらに類するものではなかったかと思います。

普通の、一般的な、企業などでは社員はもちろんお互いにライバルでありなおかつ仲間であり、競争もあるが助け合う側面もあります。助け合うことで相互に生き残ることが保証されるからです。議会は、構成される議員のライバル的側面のほうが相対的に高い。もとより地味な役回りの議会で相互に生き残る道を選択するより、役回りの低さ故生じる市民からの議会不要論になびいて自分だけ生き延びる選択に走る衝動にかられるのではないでしょうか。

しかしようやく、報告会の実施で全議員が協力する経験をし、市民からの厳しい意見をいただいたことで、全体、としての目標設定の必要性を共有できるベースができました。

そうした意味では、今後、定例会もあらたな視点で総括されていく必要があるのかもしれません。