5・13第1回議会報告会

niginigi32012-05-14

 議会改革をテーマに議論を始めてからどれくらいたっただろう。ささいなことかもしれませんが、議長の所信表明をはじめて行った昨年夏の市議会改選直後の臨時議会。内部向け、議長選が法的根拠がないため本会議場では行えないことで合意して、のスタートでしたが、とても抵抗が多かったこともあって、実現できたことが何より私にとっては感慨深いものがありました。これは、新人の、若い議員には「そんなの当たり前ではないか」と言われてしまいそうですが、いたしかたないでしょう。
 議会改革は現在進行形で、この9月からは決算審査が各常任委員会ごとに分割付託されて、予算審査と同じような形をとります。しかも、各常任委員会、2日を確保。これも長年の懸案でした。さらに、請願者の意見陳述の方法も議論中。今後は、市議会議員選挙の時期の問題や、結論を導くのにかなりの時間を要するであろう議員定数の問題にも取り組むこととなっています。
 
 さて、改選直後に成立した広報広聴特別委員会で進められてきた議会報告会の準備を経て、13日に荻野運動公園で第1回の議会報告会が行われました。主体は私たち議会なので、行いました、と言いなおしたほうがいいでしょう。
 なによりも110人を超える多くの市民の参加を得て実施できたことが本当によかったと思います。大方多くの皆さんは、課題を感じながらも「まだはじめてだからなー」と大目に見ていただいたことでしょう。
 第1回議会報告会は、さらに18日に夜の部として文化会館で開催します。2日間で、寄せられた質問や意見などを整理したうえで、正式なあつぎ市議会のホームページ上などで必要なことは報告をしていくことになっています。

 それぞれの主張、私見、政治的立場を表明する場としてではなく、行政の役割とは異なる議会の役割、地味ではあるがきちんと機能しているかどうかを知っていただく機会として設けた「報告会」。ですので、その位置づけ自体に疑問を持たれる方もいらっしゃる可能性は十分にありますが、ひとまずは全員参加型の「報告会」として、認知されるところからではないかとも考えています。

 もちろんいっぽうで、それぞれの議員個々の活動も問われていることを深く自覚しなければなりません。日常のさまざまな活動や議会における活動。議会の論議そのもののレベルを向上させることでより報告内容も充実していくことになるのですから。

 
 中間総括めいた、私個人の意見としては、予算にテーマを絞った報告会ですが、予算そのものを説明しようとするとそれはまるで行政と同じになってしまう、というジレンマがあり、質疑を伝えることになるわけですが、やっぱり議会質疑というものはわかりにくいもので伝えにくいものだという実感があります。相当、噛み砕いて「編集」するか、今回のように病院と斎場のトピックスに特化するか。今後の議論が必要なことかもしれません。
 全体の枠をどう取るか、時間配分、質疑のあり方など、回数を重ねれば運営もこなれてくるでしょう。

 
 議会という、自治の構成要素そのものが、きちんと機能しているかどうかを有権者がチェックする機会があるというのは、ごく当たり前のことでもあり、選挙のときだけしか議員の姿がわからないということを防ぎ、投票率の低下に歯止めをかけるということからも、意味あるものとして市民に理解をいただけるように真剣に取り組んでいきたいと心から私は思っているところです。