農水省

例の、独自基準はだめで国の基準に従えとの通知は、「3日で撤回」などと報じられたようですが、手放しで安心するのは早いでしょう。

たしかに、農水大臣が言ったように通知に拘束力はないので、小売業の現場ではこれまで通り、消費者のニーズに応えて独自検査を継続するでしょう。しかし、また一方で、なにもしないことにもお墨付きを与えたわけで、問題は続いています。いまでもまだ基準値超えのものが市場に流通することもあり、その対策にもつながりません。

生産者も投げ出されたままという形です。国が通知を出しても消費者に理解されず、補償もされるわけでもなく放置され続けます。こんな無責任な話ありません。

玉虫色の通知は、地方行政には好都合となる可能性が高い。拘束力はなくても、公文書に従う行政、錦の御旗にしたがるのではないかと危惧します。

念のため、情報公開を請求することにしました。通知を決定するまでの経過を示すもの、を求めて。

はたしてどんな顛末が待っているのでしょう。

■節電
 電力不足問題が焦点化しています。大飯原発再稼働問題と連動して、とくに関西電力の供給能力には注目が集まります。エネルギーの戦略を、この1年提示できずに放置してきた政府の責任は重い。電力会社の責任は言わずもがなです。
 朝日新聞1面のアンケートで、停電も含めて節電を受け入れるべしが77%とは、日本人は本当に我慢強いというかなんというか、電力会社の供給責任から言えば、原発は停止するリスクがあるのだから、止まっても停電なんかしないように供給する責任があるはずで、そのことを「みんなで節電」などとお茶を濁して電力会社の体質を認めてしまっていいのでしょうか。私は納得がいきません。供給できない事態に立ち至ったのなら国民に詫びるのが筋で、供給できそうもないくせに偉そうにしているというのはどうしたわけか。今日の証人喚問のAIJもふてぶてしかったけれど、問題の本質はそのあたりではないのでしょうか。

 問責を出した自民党が自らの首を絞めるだろうという予測はその通りとなった国会、小さな政局だけで終わりそう。ひどすぎる。
 言いたいことが山のように、やるべきことも後から後から増えて。追い付け追いつけ!