湯浅誠さんの

niginigi32012-04-19

 4月13日付朝日新聞のオピニオン「耕論」欄に登場した湯浅誠さん。「政権を出た派遣村村長」と題をつけられていましたが、内容は私にとってはいいものでした。インターネット社会での見落とされがちな点は、こうした既存メディアが報じたもので、ネット配信がされていないものがあります。ネットで情報を得ることを始めると、その量の多さとスピードの速さに圧倒され、どこまでいっても十分に達成されないことからあまり達成感を得ることができません。PCから離脱することができなくなりがちにさえなることで、新聞や雑誌、書籍などにじっくり目を通すことには時間を割けない人が多くなっているのではないかとも思います。

 一度、「中」に入った湯浅さん。「社会運動は、やり方を工夫すれば世の中をもっと変えていける。私たちは無力で『あっち側』だけが力を持っている、という図式で物事を考えたくないのです」「政府に入れば大きなことができるというのは幻想で、社会運動への期待の低さを逆に反映していると思います」。さほど分量が多い文章ではなくインタビュー形式、口語文なので読みやすくしかも内容は濃い。

 一日の時間は限られていて、情報提供量の多さの中からの取捨選択は非常に難しいものです。一日中情報収集をしているだけでは仕事にならず、得た情報を世の中の役に立たせることもできません。知らないことがいっぱいあっても構わないという、そういう開き直りも時には大切かも。「無知の知」とはそういうときに使ってほしい言葉です。

 ところで民主党、本当にツイッター自粛令を出したんですか?