韓国・軍浦市の

niginigi32012-02-27

昨年秋、議長を含め4人で韓国の友好都市、軍浦市を視察しました。表敬訪問に加え、工業誘致・工業団地形成、水道事業、文化会館、などを視察調査、さらに希望していた小中学校の視察は都合がつかず、市内で最も進学校という私立の高校を見学しました。画像は、その高校で立って授業を受ける生徒用の机。眠そうな生徒は使わせるし自己申告でも使用させているようでした。

韓国での教育熱は、たくさんの課題克服を余儀なくさせたようで、とくに格差拡大を平準化させることには苦労しているといった話を聞きました。
この高校では立派な食堂があり、昼と夜の2食を提供。なかなか美味しいらしく、レシピを学んでよ、と生徒に言われる保護者もいるとか。夜、は10時まで授業のため、食堂は有効に活用されています。で、この高校だけかと伺うと、すべての高校で夜遅くまで授業だとの答が返ってきました。驚きです。生徒によってはさらに12時までの塾に通うらしく、近隣では優秀な塾が林立していて、その周辺の住宅地が最も地価が高いとのことでした。

幼稚園から塾通いが始まるという、韓国の教育熱は、どこまでエスカレートするのだろうか、と心配する必要はないのでしょうか。ちょうど訪問中に、米韓FTAで国会が大荒れでしたが、何事にも熱気を帯びている現状はあながち一過性のものとは感じられず、日本の今に欠けているものを突き付けられたようでもあり、考えさせられたのでした。

校長室には修学旅行の写真が飾られていました。毎年、行き先は九州のようでしたが、今学年は日本ではなかったようでした。九州であっても敬遠されるほどに、原子力発電所の事故は、その影響は甚大だったわけです。だからこそ日本政府は、よほど誠意ある解決策を提示しない限り、国際的信頼は得られないのではないか、そう思いながら厚木への帰途についたのでした。