明日は注目の審査

 明日の委員会。注目の陳情があります。ぜひ、多数の委員会傍聴を期待しています。
 とにかく、狭い個別利害にとらわれない、長期にわたる放射能汚染対策についての積極的な関与を、大人の視点で、論議をしてもらいたいと切に願っています。

 今日の市民福祉常任委員会は控室にて傍聴。いくつかの報告。

暴力団排除条例
本会議で私は条例の性格として理念条例ではないか。実効性がないのではないかという点。さらに、資料によると神奈川県警から要請があり、となっている点(文書によるものかを問うと「口頭」だとのこと)。罰則がないことも含めて(担当は生活安全課)神奈川県条例が罰則規定があるのに市町村で作る必要性があるのかという観点で質疑をしましたが、暴力団をなくしていこうという「宣言」であればまだしも、条例を制定することには昨今ようやく批判の声も出てきましたが、問題が多いと思います。
排除という言葉が持つ意味に敏感な人は、人権についての感覚が鋭いものと思います。厚木市における具体的な取り組みや本来なされるべき警察の役割をどうするか、あるいは法律をどう強化するかというところを避けて自治体条例で対応するというのは危険だと思います。市民の安全を確実に守ることができるか。私はこの一点が最も気になるところです。いままでも、警察は事件にならないと守ってくれない。予防の役割を担えない。という問題があります。市民がこの条例ができ、積極的に協力をすることを求められ、それはそれで美しいかもしれませんが、市民は「丸腰」なので危険極まりないことに誘導していることにはなるまいか?
本日、委員会を傍聴していても、その疑念は払拭されませんでした。こうした条例はとかく議会では反対しにくい。そうして成立していくことが多いのですが、それで解決に向かったと思う錯覚が私は怖いし、なにがなんでも右倣えということではなかろうと、私はいま悩み考えているところです。



■今日は委員会でさらに、ほかにも新たに整備され4月から利用できることになる古沢の斎場についての条例の議案があり、この中で火葬についての費用が提案されていました。市民の火葬について1万円。この費用の算出根拠を資料請求しました。どんな経過があったのでしょう。私は以前、斎場について質疑をしたことがあります。市外の人が亡くなったときの有料、これはどこで亡くなっても無料でいいのではないか、という質疑でした。
 人は必ず亡くなります。ですから本来これにかかる費用は税で賄うべきです。受益による差があるものではありません。基本的な自治事務であるべき、しかも人生の終焉に当たって感謝の意を表すべきときに、なぜ冷たく費用徴収をしなければならないのか。
 私は、職員給与の削減その他、行革を根拠にした削減をすべきではないという立場です。その立場からすると、こんな施策をするのであれば市民から喜ばれることはないだろうという点で、私の立場を真っ向から否定されたような気になります。この「改正」は、本日の委員会で賛成多数で可決されました。