定数と機構

 「これから私が言うことには従うな」と官邸の指示に従わなかった福島第一原発で陣頭指揮を執っていた吉田前所長の病名が伝えられました。食道がんだということともに、被曝との因果関係については可能性が低いと報じられました。むしろ、因果関係が低いことを言うために公表したような感があります。前所長の、その功は大きいものであることはまちがいなく、むしろ今後の被曝者への補償の見本となるように、最大限の補償を何よりも明言して見せるくらいのことができなくてどうしよう。
 これまでに東電が示した被災者への補償の内容は許されるものではありません。国の責任もありますが第一義的な直接責任はきちんと法的に問われるべきものです。

 総務企画常任委員会が開かれた今日、委員会室にて傍聴しました。職員定数を大幅に削減する改正条例、来年4月から新たな部や課をつくる部設置条例、これらについて私は本会議初日に質疑をしましたが、詳細についての委員会質疑を知るために議論の推移を見守りました。
 定数減については正規職員の減少に対応するたとえばIT活用によるなどの合理化が何人分に相当するかなどをはっきりさせるべきなどの意見がありました。機構については、結構質疑があり、私が共感した記憶に残ったものとしては、環境セクションに農政をもってきたことについて。それも含めてですが、全体として、どういう経過を経てその結論に至ったのかという説明に不足を感じました。その点については討論として行いますが、定数とともに、総合計画との連動性の説明こそ最も納得のいく説明となるでしょうが、第二期実施計画が提示されていない段階では正直に申し上げて、なるほどとは言いにくいところです。
 このあたり、この委員会の論議に直接関与できずにいささか欲求が満たされませんでしたが、それは欲張りというものでしょう。

 寒い。寒い。明日は皆既月食