40ベクレル

 学校給食の食材の放射線検査について文科省が「放射性セシウムが1キロ・グラム当たり40ベクレル超の食材は使わない趣旨」と副大臣や担当課が見解を示したことについてあっというまに訂正が入りました。
 ちょうど12月議会中の地方議会も多く、質問や陳情対応で追われている自治体の担当者はおそらく翻弄されていることでしょうが、松本市のようなポリシーを明確にするトップでもいない限り、自治体は相変わらず国の基準通り、そのなかでの最善を目指すという範囲を超えようとはしないままです。自治体職員が個々の考えを政策に表わせることは結局はありません。ですので、要するにしっかりお金をかけて対応する必要があるのだと、トップが決断してほしいのです。

 一般質問通告でこの点についての関連で出してありますので、時間は少ないですが必ず触れておきたい問題です。「40ベクレルなんて、いったいどのくらいの予算が必要なの?国はちゃんとそれについて保証するの?」それこそオフレコだったらこんな声も聞こえてくるか?

■交通安全市民総ぐるみ大会
 今回の一般質問では、自転車の交通ルールが変わったこと等に関連する質問が数人から通告されているようです。私も以前から自転車の交通安全に関する質問はしていまして、関心があるテーマです。
 今日は交通安全市民総ぐるみ大会があり、出席しました。報告では厚木警察交通第一課長から、今年の10月までで事故件数は総数で76件減少しているが死亡事故が9件も増加して12件となってしまったこと、内訳では発生場所では厚木市内が8人、愛川町が3人、清川村が1人だったことが触れられました。事故の内容としては、追突が一番多く394件、右左折時が269件、出会い頭が258件。一般指導の方が事故が多いといわれました。割合として、自動車が52%、二輪車が25%、自転車が23%。これらから、課長は自転車事故をゼロにしたいと強調しました。
 ルールはルールとして、取り締まりを担当する側からすればそうなのでしょうが、安全な走行を保証する「道」のありかたについて、行政は考える必要があるはずです。自転車は、かなり危ない乗り物でもあります。徐行すれば歩道は走れますが二輪の性質上、スピードが出ないと不安定であるので、そうした具体的な課題を無視して形だけ整えても効果が出るとは思えません。
 歩道を走ってかまわないのは道交法上、13歳未満、70歳以上、定めによる障害者、となっていてさらに、歩道通行可との標識がある、または「やむをえないと認めるとき」となっています。この「やむをえないと認めるとき」の判断が難しい。説明では、交通量が著しく多い、道路幅員が狭い、を例示していましたが、別段その程度についての定めはないわけです。
 
 自転車に乗る身としてみれば、車道は今の交通量では本当に走りにくいです。歩道を走る際には、私は徐行をするか、降りて押すか、しかないと思います。が、先程ふれたように、徐行というのが結構難しい。自転車専用道路や専用レーンを、法律を作って一定の福音の道路での設置を義務化することと、歩道通行の際には徐行を勧める安全誘導標識を林立させるなど、行政には求めていかねばなりません。