ひとこと

 今晩のニュースで、原発の事故コスト、最大で1円、なるものがありました。事故の発生確率を10万年に1回から500年に1回、の範囲で検討し、500年に1回というレベルとし、損失額を3兆8800億円(1基あたり)と算定した、と報じていました。記憶の限りですが、500年に1回という確率は、全国の原発ののべ稼働時間1500年近くに対して福島第一原発の3基の事故の割合から考えた、というものだったようです。これによって事故のコストを、1.2円から0.0046円(1キロワットアワーあたり)とはじいた、と伝えました。これについて除染費用などが含まれていないとして、ニュースではこの会議で異論が相次いだ、としてその代表する意見として原子力資料情報室の伴英幸さんの算出が紹介されました。その算出では損失額は48兆円、コストは12円から16円、とされています。この試算をとれば、原発が最も安いという定説は崩れることになります。
 あくまで試算だとしながらも低めに算出しようという姿勢があることについて、とても納得がいくものではないし、許されない話です。
 明朝は、新聞各紙がこれをどのように報じるか、検証が必要です。

■ISEP(環境エネルギー政策研究所)のホームページに興味深い内容が掲載されていました。http://www.isep.or.jp/library/1660
 エネルギー政策について、様々な研究がなされ、発表、公開されています。市民レベルで情報の共有をしていくことが展望となり、未来への可能性を広げていくことになるでしょう。