6月・永田町不信任

 梅雨空が続きます。被災地の状況が気になりますが、想定を超える事態に対して旧来のシステムがいかに機能しないかが、例えば支援金が届かないことなどに表れていますが、はっきりしてもう間もなく3カ月になろうかという話です。平時に対しての非常時、この数日の厚木市議会でもこうした新しい局面でどうすべきなのか、議論がありました。都合何時間もかかった議論であってもこれが結果として市民に反映されてようやく初めて価値があったと思われるもので、そうでもなければ無駄だと一蹴されかねないものにすぎません。
 ながらく続いた政治体制(官僚体制も含む)のようなシステムを換える必要はあきらかにあると、このところの被災者支援や原発事故への対応を見ていて感じますが、昨日今日の永田町界隈の動向は果たして国民にどう映っているのでしょう。

 さて、先程、市長名で議員各位にあててファックスが届きました。内容は以下の通り。

 放射線量の測定について
1 目的 市民の放射線に対する不安を軽減し、市民により一層の安心感を持って生活をしていただくため、また、放射線に不安を感じる市民から、放射線量の測定を行ってほしいとの要望が寄せられていることから、厚木市独自に放射線の測定を行う。

2 測定対象 市立の保育所、小学校など21か所

3 測定方法 (1)消防本部が所有する線量計を使用する。
       (2)測定対象は、校庭、園庭等における地表面からの放射線量率「単位はマイク          ロシーベルト/時)とする。
       (3)測定位置は、地表面から50?及び100?の高さとする。

4 測定実施期間 6月2日から実施(2週間に1回程度)

5 測定実施者  環境みどり部生活環境課職員及び関係課職員で実施する。

6 測定結果の公表 公表は、すべての測定が終了後、速やかに市ホームページで公開する。


 というものでした。議会で私など、ほかの議員も含めてこの点で行政に迫ったことも少しは決定の後押しになったのだろうかとは思いますが、おそらくは市民による直接的な問い合わせの多さが行政を動かしたのでしょう。平塚市大和市でもすでに動き始めていることも決断を容易にしたかもしれません。

 それとは別に、議長からの通知のファックスが届きました。こちらは昨日の代表者会議で提案された清川村の茶葉生産の現状に関する現地調査の件です。来週実施という連絡ですが、これは会派「あつぎみらい」の代表者、や副議長らが最初は会派が情報収集をされて会派として実施をすることも考えたけれども議会全体で取り組もうとして提案いただいたものでした。おそらくはいわゆる風評被害、補償の問題など実際に国に迫るためには議会全体で取り組むことが必要との判断に基づかれたものと思いますが、おおいに歓迎すべき判断でした。神奈川県の野菜その他、補償の対象外となっていることも含めて、全県的な問題にすべきでしょう。