協働安全部長奮闘

 今回は11人の議員すべてが震災がらみの質問で、エネルギー問題や節電に絡んだ問題なども含め、広範囲にわたって議論されましたが、防災を担当する所管の協働安全部長はよく答弁に立たれ、原稿を読むことなく対応されていたことは記憶に残ることになりました。

 内容的にも、今日も昨日に引き続いてさまざまな議論がありました。
 防災計画の見直しは必須ですが、とにかくすべてにわたって「検討」が必要と言わざるを得ない状態で、しかも広く市民の意見は集約したいし、専門的な視点も当然必要になりますし、まとめあげる手腕が問われます。(だからこそ、私が昨日主張したように、放射能対策は防災から切り離してよいと思うわけですが)今回の経験を踏まえて想定外をどこまで想定することができるのか、にかかっています。

 原発依存からの脱却に関してはネットの前田議員からの質疑の際に、市長から「今週中に黒岩知事に会いに行く。厚木市の姿勢を示すとともに、電力の買取についての担保のことなどを話して来たい」という旨の答弁がありました。議員の要望は、厚木市が再生エネルギーをすすめる宣言をしたらどうかという趣旨でしたが、それへの答弁。宣言よりも実質的な効果をしっかり考えていきたいと行政が考えているのだということでしょう。
 昨日よりの議論を経て、さまざまなエネルギー活用についての可能性があるというスタートラインには着いたということは確認できました。これからは、具体的な研究と検証になるわけです。この分野で、おそらくはコストの問題が当然出てきます。その段階に至って実現できないなどということがなきように、しっかりとした取り組みが必要になると思います。

 

■昨日の大新聞の夕刊に、浜岡原発停止に伴って温水が途絶してクエ養殖が困難になったという大きな記事がありました。しかも、その記事は疑問だけを呈して終わっていました。なんということか。原発停止に伴ってはもちろん困難な事態に見舞われることもあるだろうが、その判断について相変わらず「説明不足」という論調で批判する向きがあるということなのでしょうか。
 いずれにしても今、「政局」に傾斜すべきなのか、ということもギモンです。