臨時議会

 おもには東日本大震災の対応にかかわる補正予算についての議会でした。議論じたいは1時間半ほどで終わるものでした。が。

補正予算(第1号)は専決処理されたもので、避難者を臨時職員として雇用するための756万円、民間賃貸住宅に入居に要する費用として1世帯当たり5万円に世帯員1人につき1万円を加えた額を支給することに500万円、という補正でした。
 これについては質疑で、行政が把握しているという31世帯105人についての要望は、ワンストップで聞かれて不満がないようになっているかを確認しました。もちろん答弁では不満がないというようなものでしたが、被災地の状況が厳しいことがあるのでなかなか要望がいいにくい状況もあります。いろいろと配慮をしてほしいものです。被災地への差別などが生まれないようにすることも当然です。

 すでに予備費対応で2837万円が出されて緊急の維持補修、あるいは資材などの購入はされていますがさらに補正(第2号)が提案されて今日審議されました。委員会付託省略で議会が合意したもので本日即決でした。
 私は、市長が被災地支援に行かれたことについてメッセージを求め、鮎まつりの花火が中止になる等の自粛などの影響についての考え、財源として財政調整基金を使うことへの懸念について(残高が約25億円)過度な財政規律に根拠がないと思う私見についてのコメントを求めました。
 また、あわせて雇用省れ金の360万円の増額について、見通しを確認しました(12名分)。
 答弁は、被災地の状況などは市長や副市長から詳細の答弁がありました。噛み砕いて市民に発信することも必要でしょう。経済活動への影響の把握は、飲食業についてかなりあるということで、これは皆が承知していること。他の議員も含め過度の自粛や施設の利用制限については改善を求める声があり、これは徐々に改善されているようです。長期にわたる制限は消費活動に大きく影響しますし、障がい者や高齢者には不便を我慢させることになります。

 ネットの前田議員は住宅リフォーム助成にLEDをその対象として拡大(650万円)したことが全体との整合性でどうなのかを問いただしていましたが、聴いていてこれは確かに。委員会付託されていたらもう少し詳しいやり取りが可能だったかもしれず、です。新年度予算が可決成立してまだ間もない時期の緊急の補正で、議会を開いたわけですが、それに値するものかどうかは若干グレーだったかもしれません。
 全体を配慮して賛成しましたが(全員)、継続する被災地支援のあり方や市内での経済活動をどう立て直すのかについては議論を深める必要があります。