議会運営委員会など

 今日は議会運営委員会、定例全員協議会、代表者会議、議会の在り方検討会などがありました。


 それぞれの報告の前に、昨年行われましたあつぎ協働大学の最終日(12月18日)、出石稔氏(関東学院大学法学部教授・厚木市専門委員)が講師をつとめての講義についての資料が届きましたので、感想を述べておきます。 参加できるならばよかったのですが、日程があわず断念、担当の事務局に内容の報告を依頼しておいたのです。細かな内容までわかる報告には感謝しました。

 以下はその報告のポイントです。もちろん私の関心がある部分ですが。


自治基本条例の審議をビデオで見たが、かなり厳しい指摘もあり、条例の審議に議会も積極的に関わることを示した。
自治基本条例の議会、議員に関する規定は議会が検討した中身が生かされた。
・僭越であるが、議会がそれだけ一生懸命取り組んだのだから、条例も提案できる権利もある議会としては、修正をしたらもっとよかったと思う。

 これは、修正を目指しながら力量も及ばず到達できなかったことの自覚がある私には、ありがたいエールに聞こえます。自治基本条例審査に関わるために、総務の委員会を選択(私自身は入院中だったのですが)したことの思いが報われるコメントをいただけていたのですね。

 自治基本条例についての周知の記述をみても、議会が修正を目指し、しかしそこには至らず、ただ委員会では付帯決議を付した、などの経過には触れられません。まあそれはかまわないのですが、市長選挙の直前に審査をせざるをえなかったという苦労は忘れられません。

 また、「参加・協働を阻むもの 職員のプロ意識」とのレジュメには若干違和感がありましたが、講義内容からは

・従来型の職員は、自分の知識だけでやろうとして市民の視点が欠けてしまう。
首長は、期を重ねると行政運営が自己目的化してしまう傾向があ・る。本来の姿は住民自治だという意識が求められる。
・議会対応に重きを置くことは必要だが、議会は市民代表ということで、市民とセットで考えないといけない。
・国県を重視するのではなく、市民側に立つ。

などの指摘には頷けます。また、


・職員が、協働について、コスト削減の道具と捉えてしまう向きがある。これでは行政の下請けになってしまう。
・指定管理者は公共領域に私企業が入っている。小さな政府というのはコスト削減を言っているのではない。

などもなるほどという思いがあります。


この講義を受けられず残念でしたが、受講された市民にとって、プラスになってくれていたらよいのですが。すでに条例は誕生し、新たな段階へと進まなければなりません。

 私は、住民投票条例の具体化こそが次のステップだと考えています。これからの自治基本条例の示した中身の具体化こそが鍵だという想いは、委員会で触れた附帯決議の内容そのものです。


-厚木市議会広報広聴委員会、立ち上がる

 議会運営委員会では、議会日程やこれまで議会改革のテーマの一つである広報のあり方を議論していたところを明確に要綱を定めて位置づけました。これで、広報の関係についてはきちんと議論されることが保証されました。メンバーは議会運営委員会の構成委員ですので、私は委員外議員になりますが、すでに一昨年以来の議会の在り方検討会でだいぶ意見を申し上げたこともありますので、あとはきちんと結論を出していただくことに期待します。

 その他、定例全員協議会では、電気自動車の導入について、メンタルヘルスチェックシステム「こころの体温計」について、買物環境向上事業(実証実験)「木曜マーケット!楽・得ショップ」について、などの市長からの報告を受けました。
 買物支援については私を含めて多くの議員の関心事でもあります。私は昨年12月議会でもテーマにしましたが、さっそくの実験ですが、2月3日からのスタート、ということで寒い時期からの開始ですから周知などに工夫をしてもらいたいものです。対象は緑ヶ丘地区、でとくに調査の結果王子の文郷山団地に必要性があると判断されたようで、ここから始めるようです。

 議会の在り方検討会では引き続き、反問権に絡んだ部分や、決算審査のあり方についての議論を行いました。私も委員外議員としていくつかの発言をしましたが、今日は理事者側の意見を聴取することを含めての議題でしたので、次回に一定まとめる方向を考える題材はそれなりに得られたでしょう。こちらの議論も、重要な要素です。