ひとこと

 忙しい日々、そして厳しい寒さが続く中、いろいろと思うことがありすぎるのですが、内閣改造については新年早々の明るいニュースとなるどころか全く効果のないものとなりました。消費税の増税に道を開こうとする論議に乗らないことが「歴史の反逆」になる理由などさっぱりわかりませんが、政治が狭い世界の中でだけ右往左往しているように見えます。タイガーマスク現象はそうした世相の反映なのではないかとさえ思えます。

 なんとしても閉塞感いっぱいのこの状況を打開したいとの想いはあれど、安易な解決方法など見当たるわけもなく。それは自らが自らに打ち勝って勝利を得る以外に展望はありません。

 ところで受験シーズン、インフルエンザが少しずつ広がっていて心配の種のようです。昨年の新型インフルエンザの流行の際の、あの騒ぎからすれば落ち着いたものですが、あのときのマスコミの報道のあり方は忘れてはならないものだと私は思っています。ご記憶のとおり、患者がどの駅を何時ごろ利用して、どの電車に乗ってどうしたこうしたと、凶悪犯さながらの報じ方をどこもしていた。公共の電波を通じて流すべき情報だといえるであろうはずがないのに。公共、といってもそれは中立を意味はしない、つまりはありえないはずなので、厳密に事実を正確に伝えることが求められるはずです。意見が、ものの見方が複数ある場合はそれを報じるしかない。しかしながら流される情報は、常に繰り返し繰り返し一面的なものが多いではないですか。

 こうした商業ベースに乗った電波を利用した情報提供に対する挑戦がインターネットでの情報「提供」だと私は考えます。それが時代を新しくする力となるのかどうかはかなり未知数ではあります。が、垂れ流されるアンケートや世論調査の類が、寝転びながら「小沢はやめろ」を選べばそれで一つの世論を作れるとすれば、その安易さからは古いものを駆逐できても新しいものを準備はできまいということです。
 ヨーロッパ各国にせよ、タイやキルギスや、あちらこちらでの国政を揺るがす運動はまさに運動であって、新しい政治の担い手が生まれない限りは取って代われないことを示して余りあると私は思っています。

 寒い日々。