古河市の赤十字病院

niginigi32010-11-04

今日は、茨城県古河市にある古河赤十字病院の視察でした。

茨城県古河市は人口が約14万5千人。予算規模では507億円(一般会計)、の埼玉県に程近い位置にある都市で、市内に300床を超える病床をもつ病院は4つあるという中で、今年の5月に移転・開院したきわめて新しい病院の「赤十字病院」を視察しました。視察に参加した議員は19人、誰でも参加できる貴重な機会でしたので当然私は参加しました。

この病院の積極面は、採算面をクリアするため、をかなり考えたのか、リハビリを重視、透析センターを充実、検診ももちろん中心にすえています。いまどきの要請に応える形をとっていることに尽きます。3時間の説明を、施設の説明で目一杯、1時間半は1階から5階まで駆け足さながら、きっちり説明し尽くすされました。このあたり、純公立は見習う点かとも思いました。

災害時の医療体制はもちろん赤十字病院ともあって重点。訓練もしっかり、実績でも水害、放射能汚染(心のケア)、各地の地震災害への応援など、蓄積はありそうです。

さらに印象的だったのは、設計の段階から患者、利用者の視点で反映しようとされているということ。現場のスタッフの実際に寝てみた、実際に車椅子にのってみた、という繰り返しで、非常に使いやすいものとなっている。高さ、低さ、明るさ、広さ、様々な要素にスタッフの意見が活かされています。
看護師が応援体制を組みやすいように、という動線も配慮されていて、しかも患者側の動きと交錯しないように、考えられたものとなっていました。

施設はまた、オール電化、も売りにしていました。電子カルテ、はその一部、しかし全体を電化する利点については検証すべきところではないかとも思います。東京電力、はモデルケースとして売り込みたいのでしょうけれど。

小児科、は残念ながらまだ医師の派遣がなく、開かれていませんでしたが、一般のエリアとは分けられていて、多少騒がしくても気にならないようにといった面も考えられたもののようでした。

4人個室は4千円、6千円、8千円、という設定、施設が新しいこともありますが料金のわりには安くて快適、だろうかと思います。それはベッドの配置を考えて通路側でも小さな窓を作ったこと、に私は惹かれました。 とくに長い入院になると、窓があるかないかは大変大きい問題(個人差はあるのでしょうが)、そうした配置でも配慮があるということを評価したい。もちろんそれはコスト面では負担となるでしょうが、必要なコストと言えると思います。

とりあえず、一日目の日程の、簡単な報告でした。