議論続く

niginigi32010-10-19

 議会の日程がさまざまあった一日でした。午後、立ち寄った市立病院の防災倉庫の前で、携帯写真を一枚。病棟が入り組んで迷路のような状態の間にある中庭的なスペースがここです。細い路地、自転車置き場の隙間を縫って通用口から出入りしました。

議会運営委員会では2月議会以降の議会日程の確認協議、議会の在り方検討会を経て議長から新たに議会運営委員会に対しての7項目の諮問がなされ、その内容の確認などがなされました(私は傍聴)。
 7項目とは、決算議会の在り方や請願・陳情者の意見を聞く機会を設けることについてなどが含まれます。議長の説明によれば、私たち議員の任期が来年7月31日までということもあるので、おおむね6月までには答申をいただきたい、という趣旨でした。これまでの議論の経過を考えると合意に至るかどうかは時節柄大変微妙ですが、なんらの前進もなかったなどということがあれば、昨年からの検討会の価値を貶めることにもなり、避けたいものです。もちろん、何かを進めたところで批判は浴びるでしょうが、今の世相からすればやむをえないことと受け止めるしかないでしょう。

 全員協議会の直後から代表者会議が開かれ、期末手当削減、議員年金の今後のあり方、など私たち議員の生活にかかわる問題の議論などを行いました。今日新たに提案となったものは後日改めて協議に、宿題とされていた一部議員から出されている手当返上についてはその理由はさまざまですが反対、という視点が共有されました。報酬、手当、政務調査費、議員の活動にかかる部分が今後もいろいろな批判を受けることは予測できます。しかし、議員の活動が代議制の機能を果たしていない、あるいは二元代表制を体現していないとするならばどう強化するかという視点が必要なのであって、議院や議会の否定につながる「改革」をすればたとえ「すっきりした」としてもその実なにも事態は好転しないということに必ずなるでしょう。代議制すら機能しないのに、直接民主制が機能するはずがないではないですか。安易な誘導に対しては慎重に、反論をしていかなければなりません。
 また、広報委員会準備会をつくっていくかどうかも議題としてあげられ、結論としては設けていくことになりました。もちろん、何を協議していくのかからはじめていくので、任期内に結論が出るのか、そもそも準備会が継続して行われるのか、すべては未知数の船出となります。それでも、前に進む価値はあると私はおもっています。

 そのほか、自治基本条例の修正にかかる協議を引き続いて行いました。前回の協議の再確認となるような調整が主でした。修正、という手法自体に限界があるのは自明で、原案を否定しないという前提の拘束がある以上は、ずいぶんと配慮が優先する形になります。修正に加わるメンバーも、おのおの複雑な思いを抱きながら、つまり原案を尊重するというスタンスに縛られることに一抹のやるせなさを感じつつも、できうる限り前進があるようにとがんばっています。このような修正を通じて、議会が訓練される。そうした機会を与えられた幸運に私たちは感謝しないといけないのかもしれません。