厚木市鳥獣議連

niginigi32010-10-15

 厚木市鳥獣議連で、市内小鮎地区、上飯山地区の獣害防護柵の視察をしました。日頃大変なご苦労をされている地元の自治会の方々などのご案内で詳細な実情を伺いました。長靴に、塩水を振ってヤマビル対策をして山道を歩きます。それでも、私には7匹長靴を上ってきました。ほとんどの議員も同様で、そのたびにアルコールが入っているというスプレーを職員がかけに来て退治していただいていました。今年は、猛暑だったためにヤマビルも真夏は活動が少なかったような話も伺いました。
 防護柵はそれなりに役には立っているとしても、根本的な解決に至らないことを誰しも知っています。しかし、シカ、サル、イノシシらに生活を、作物を脅かされる地域住民のいたしかたない防衛策の一つでもあります。3000ボルトほどの電圧がかかる防護柵。それで守られるものに限界があることはわかっていながら、そしてその防護柵を機能させるために地元の自治会が総力で草刈をして自衛していることを思えば、そのことを否定しないことはもちろんです。その上で、長期的な視点での解決策を恒常的に実施しなければならないことを感じざるをえません。
 厚木市では先日、熊が出没しました。そして、捕獲されました。ニュースでも各地でクマ騒ぎが伝えられました。この地域に暮らすものは皆、そうしたことへの警戒は日常です。
 参加議員16名は想いは各々でしょうが、これまでこの鳥獣対策の勉強会や視察などには積極的だと思います。今日もいろいろと話をしましたが、ヤマビルは増えたけど田んぼのヒルはいなくなったなあ、という話を聞きました。サワガニが、タニシが、など最近見なくなったものが増えたことに話題が及び、私なりに人間の生産活動に対する警告を改めて感じたのでした。防護柵の、外側というか内側というか、動物側を歩いて、若干動物の気持ちになったりしながら。

 午後からは、総務企画常任委員会の協議会で、引き続き自治基本条例の修正にかかる協議をしました。よかれと思って進めている協議ですが、これがはたしてどう受け止められるかはわかりません。
 わかりませんが、「もっとよいものにしたい」との思いを封印してまで議員活動ができるはずもありません。選挙が近くなるとこうした対立案件は政治的な対立に拍車をかける要因になりがちです。私はそれを望みませんでした。しかし、思えばこの4年間はそうした状況の連続だったともいえます。政局、といってもきわめてプチ政局ですが、そうした流れになれば簡単には止められません。
 
 そうした視点を加味して対策を考える必要がありそうです。