台風が来て涼しい一日

 台風9号のもたらす大雨で被害を受けた方へはお見舞いを申し上げます。酒匂川の増水、山北町丹沢湖でも相当の雨量で記録だと報じられているようで影響が心配されます。この夏の猛暑の日々は、夕立すらないことで地表が冷やされることのない毎日でしたから雨はありがたいとは思いますが、やはり一時的に集中する雨は被害ももたらすので要注意です。

 この雨の天気の一日、昨日と比べて8度とか9度違うと天気概況で伝えていました。今後まだ暑い日はあるでしょうが、今日の横浜の日の出は5時18分、日の入りは18時00分、日中の長さは12時間42分で太陽の南中高度は60.3度、確実に秋分に向かって秋になってきています。夏至の日の出が4時26分、日の入りが19時00分、南中高度が78度だったことと比べれば日の出は52分遅くなり、日の入りは1時間早く、太陽の南中高度で17.7度も低くなっているのでこれから少しずつ、必ず涼しくなります。

 暑い夏でしたがこの日本、桜の咲かない春はまだないし、紅葉のない秋もまだありません。四季折々の美しさをこよなく愛する日本人は、ふるさとを懐かしむ愛情を持っているのではないでしょうか。こうした自然を大切にすることが、日本の価値を高めるものであろうと私は思うのです。日本の政治、経済の崩壊を止める上で、問われているものはいろいろあろうと思いますが、この国をあきらめさせず、捨てさせないために、政治が身を切るとしたら内閣や国会のシステムを含めた行政改革は必須ではないでしょうか。政治は何もしない、という状態が続くことが市場からも信頼を失っている側面もあるように思います。経済政策で有効な手立てを打つということはそうなのでしょうが、利害対立を乗り越えて対策を打つということはそれなりに政治への委任、信頼が成立していないと難しいように思えます。自らの身を切らないままに、つけを国民に負わせようとしている官僚政治の本質を国民はすでに見抜いています。これに追随する政治を断ち切れないことが危機を深化させているのです。

 スウェーデンはいろいろと参考にすべき点がたくさんあります。まずは人口が約920万人であり、神奈川県の人口にとても近いという点を私は考えます。一国で、よりきめの細かい制度をやるとして、1億を超える人口は、効率を重視すればかなり無理があるとはいえないのでしょうか。神奈川県の人口で、制度をつくり、あわなくなったら変えることができ、という権限があればスリムで臨機応変にムダなく、行政がやれそうな気もするのですが。スウェーデンはそのくらいの人口で、そのうえ日本より広い国土面積を有している、ゆったり感十分ではないでしょうか。国家の成り立ちも歴史的経緯も異なるのは前提ですが、北欧の社会福祉を含めた国家経営を参考にするうえで、日本の国情を考えると、沖縄から北海道まで地理的条件、気候・環境などの違いもある多様性のある日本、まずはこの間後退している感のある地域主権問題をもう一度クローズアップさせる必要はないのでしょうか。

 などなど、いろいろ思う涼しい夜。明日は常任委員会の審査です。