盛岡(2)

niginigi32010-05-12

 今朝の盛岡は雨。私は体調を考えて朝の時点で早退することにして帰路につきました。二日目の調査日程に参加できなかったのは残念でしたが、間もなく6月議会も始まるのでやむをえません。写真は雨の朝の盛岡駅

 昨日、視察に向かう道中の話題は「フードバトル」と「ヤワラちゃん」。フードバトルについてはイベントのありかたなど必ず議論になるでしょう。それぞれの議員の元にもいろいろな声が寄せられているようでもありました。
 「ヤワラちゃん」。なんで参議院は非拘束名簿式(本人の得票数により当選人となるべき順位が決まる)に変更されたんでしょうか。政党名でも個人名でも構わないという、この方式は、政策本位で選ぶという最近の有権者の関心の向き方に逆行しているのではないのでしょうか。人気、知名度がある人の力が「利用される」。まあ、今までそれが功を奏してしまっているというのがなかなか脱却できない原因でもあるのでしょうが。候補者になるんではなくて、政党応援団、とかになるのだったら問題ないんでしょうけど。

 昨日は調査事項の説明などを受けた後に、一行、盛岡市先人記念館を訪れました。私は、つぼにはまりそうなのであえてさっと流して見ましたが、貴重な資料がいっぱいで頭も心も飽和状態に。全国の地方都市にはこうした施設は結構あり、これから先作るとなると難しいかもしれませんが個人的には文化施設は大事にしたい。「この春から運営は指定管理者になりました」と案内がありましたが、建設も運営も、厳しい時代になりました。まして、地方都市になるとたいていは地方交付税交付によって成り立たせざるを得ません。そうするとなおのこと、神経を使うことになるのかもしれないですね。せっかくある施設が有効に活用されるためには誘客が必要ですし、誘客が有効になるためには人々に時間的、経済的なゆとりが必要になります。
 金田一京助の資料展示は一見の価値、あります。
■「石川啄木」歌碑
 記念館の庭に金田一京助の書の石川啄木歌碑がありました。昭和29年のものだそうで、金田一は啄木の盛岡高等小学校、中学校時代の先輩で友人だという縁だそうです。歌碑は、旧盛岡鉄道管理局盛岡工場内に、当時の工場長が職員の心のよりどころにするためにと思い立ったといわれているようです。その後昭和60年に同工場が廃止されたときに、盛岡市は歌碑の譲渡をお願いし翌年秋、建設中のこの記念館に移した、ということのようでした。
 ふるさと能山尓向ひて言ふ事那し ふるさとの山者あ里可多記可奈
 (ふるさとの山に向かひて言ふことなし ふるさとの山はありがたきかな)

  • 新幹線

 昨年は常任委員会視察で山形市を訪れました。当時のブログでもちょっと触れました(2009年5月19日5月20日)が、新幹線に乗るといろいろと思うことがあります。山形新幹線に乗った時はいつも思うのが「これは普通の特急。」ということ。今回は、たまたま今朝の朝刊にも載っていましたが東北新幹線の青森開業が年内12月4日、来年3月導入の新型車両の名称が「はやぶさ」になったということがあります。地元河北新報では一面トップ記事、でした。東京−青森間が現在4時間近くかかるのが3時間ちょっとに短縮するといいます。
 私は、高度経済成長期に子供時代を送ったためか、夢の超特急ひかり、東海道新幹線の開通などに心躍らせた小学生の記憶が残るためか、鉄道による高速移動は嫌いではない。もちろん、それによって急行がなくなり、特急が減ってしまった、さらに言えば在来線自体がなくなっていったことなどにはもちろん心を痛めてもいます。ブルートレインも大好きですし。
 一方で、時間というものが貴重である現代において、移動時間の短縮は有効ですし、そのための技術革新は人類を前進させるはずです。あらたな可能性を広げることに寄与するという意味でも否定すべきとは思いません。ただし、コスト問題、負担の問題を無視してというわけにはいきません。手放しで肯定するというわけにもいかないわけです。
 なお、個人的には道路建設よりは鉄道を優先してほしいし、リニア推進には懐疑的です。地方に空港を作りすぎた反省をするならば、既存の路線の有効活用でできる限りの高速移動を保障する研究を進め、公共交通網を整備するということで国家全体の財政負担を軽減する必要があるのではないでしょうか。

 しかし、公募で7位だった「はやぶさ」に決めるとは。
 はつかり 8948件
 はつね  7184件
 みちのく 5904件
 つがる  4888件
 はやて  4200件
 みらい  4130件
 はやぶさ 3129件


 どことなく、残念。