障害者歯科診療、摂食嚥下機能発達支援診療に

niginigi32010-04-01

 新年度がスタートした今日、総合福祉センターの1階を新たに改修して歯科保健センターをスタートさせました。障害者歯科診療は鶴見大学歯学部の協力で、火曜・木曜午後1時30分から5時まで。口腔保健指導は毎週土曜午後2時から5時まで。摂食嚥下機能発達支援診療は昭和大学歯学部の協力で毎月2回午前9時30分から12時までとなっています。あわせて休日歯科は厚木歯科医師会の会員の輪番制で実施されます。
 これまでの施設の状態からこのままでは市民からの要望に応えられないとして準備され、5883万円をかけて改修事業が実現しました。見たところ、十分なスペースが確保されているという印象でした。
 県央医療圏では、この厚木の障害者歯科診療は特徴のあるものとして認知されています。近隣市の利用もあります。今後それぞれの自治体で同様のサービスを提供するのが難しくなることも考えられますので、近隣自治体の協力を強化して住民サービスを広域的にカバーする必要があるという点を考えさせられます。あわせて、地域にある潜在的な要望にこたえるためには送迎も含めた体制を作る必要も感じます。今回の投資は今後に活きるものですし、関係者のこれまでの現場を大事にする活動の数々を思うと、後退させるわけにはいきません。
 医療、福祉の分野で(役所ではもちろん担当が異なりますが)きちんと連携を密にして取り組んでもらいたいものです。
 なお、友人の歯科医に伺いましたが、診療報酬的には赤字だそうです。財政支援がなくては成り立たないものです。診療報酬を上げるという場合、患者負担の問題も付きまといますから安易に上げにくいともいえます。当面はこうしたところ(不採算部門)を税金で支えることは必要であることは間違いないですから、しっかり削減されないように、そしてそのためにも利用者に利用しやすくなっていくように、監視をしていくことが大切でしょう。