議会も終盤

 各常任委員会も終わって今日は議会運営委員会で追加提出議案の日程などを決め、19日の最終日での採決を待つのみとなりました。議会運営委員会終了後、議会の在り方検討会があり、午後には「厚木市立病院の整備・運営に関する調査研究特別委員会」の研修会が催されました。
 あり方検討会では、今後の進め方について、各委員からの意見が出され、議会基本条例をどうするか以前に、議長からの諮問のあったいくつかの案件について、議会運営委員会の任期の内に議論をして(結論に至るか至らないかは別にして)答申をしようという方向性が確認されました。このなかには、議長選の在り方や議会の活動の後方の在り方など、いろいろな改善の可能性が含まれます。できることはすぐにでもなんでもやっていこうという、そういう姿勢で臨んでいきたいものです。
 厚木市議会の構成が、すでに市長との関係においても、議会の中の勢力関係にしても、適度に緊張関係が保たれていることを背景に、また、自治基本条例制定が日程に上っていることなどの注目があることもあって、議論を先送りすることなく集中して結論を導き出そうという機運があることは好ましいことだといえます。原則公開の場で、傍聴人もある中での議論、わたしはそうした積極面を評価しています。これから3か月から4カ月の間に一歩でも前進することができたらと思います。
 
 病院の特別委員会の研修会は、これもまた意義のあるものだったと思います。何よりも第一に、この研修会が特別委員会の呼びかけで全議員対象に開かれたものであったことを評価します。
 講師は、私も患者として何回もお世話になった市内民間病院の院長先生。詳細は機会があればお伝えできることがあるかもしれませんが、民間病院ならではのメリットの面をよく理解できるものでした。ポリシーの強さ。この地域で、こういう医療をやるんだ。そういう信念の存在の有無は決定的なのではないか。困難に直面した時に、えいっと踏ん張れるパワーを出せるために、必要なリーダーシップ。うううむ。学ぶべき点は多いといえます。
 厚生行政、医療政策の問題点の指摘、そしてそれに対する備え、心構えといったお話もおおいに参考になりました。御自身の法人の経営にかかわるかもしれないという一定のリスクもあるかもしれないのにもかかわらず、惜しみなく情報もご提供くださり、また公的医療の果たす役割を広い視野で考えていて下さっていることも大変ありがたく思いました。
 医療過疎の地域に比べれば厚木市はこうした民間医療機関に恵まれていることもあって、けっして見劣りするということはないと言えるでしょうが、こうした分野では大いに先進例を築き上げたいものです。

  • イベントの経済波及効果

 19億円。
 この根拠についての資料をもとに、先日の常任委員会で質疑をしました。
 鮎まつりは11億8265万円の経済効果だった(昨年の結果から)というのは以下の試算によります。
 飲食費 763,000人×0.8×1,000円 = 6億1040万円
 買物費 763,000人×0.4×1,500円 = 4億5780万円
 交通費 763,000人×0.5× 300円 = 1億1445万円
 の合計で上記の11億円強の額になる、というものです。

 ひとつには、浜銀総合研究所の試算方法によるという、この試算のみを根拠にしていることの危うさと、さらにこうした試算の裏付けがないという、つまり実際にどういうところが潤ったのかという検証がないことが上滑り感を与えているという点、気にしすぎなのでしょうか?
 一過性の波及効果、そこに私たちは依拠して構わないのでしょうか。委員会でも述べましたが、シロコロのイベントは成功してもらいたいとは思いますが、それだけにすべてをかけて、という位置づけにしてしまうのは危険ではないかということです。